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f-bobo blog

2008年8月24日 北海道スペイキャスティング競技会


■朱鞠内湖の夜明け。ベリービューティホー。


午前4時。
昨日野寺さんにダメ出しされた改造ラインの代わりとするために、TAKロンノーマルをランニングラインラインのはじまりから5mでカット。

SpeyBumさんで読んだ
「TAKロンはランニングラインを全てカットするとターンオーバー性能が落ちる。なので10mはランニングラインを確保するべし」
という内容の記事を覚えていたわけだが、10mは長すぎるので半分の5mを残してカットした。そしてカット部分に熱溶着でループを作成。

朝っぱらから狭い車内にバーナーの轟音が鳴り響く。(もちろん窓は開けてるよ)
僕はヒートガンを持ってないので、ガス式のバーナーにステンレスの治具を取り付けて熱溶着を行っている。
温度が上がりすぎるので焦げやすいのが難点だが、慎重にそして時間をかけて丁寧にやると、ま、とりあえず問題ないレベルで熱溶着が行える。ブレイデッドのコアが入っているラインなら両手でおもいっきり引っ張っても切れることはない。


以下、またまた長くなりそうだから気をつけてね。


午前5時半。

身支度を整えて練習開始。
もうすでに何人かの人たちは練習を始めている。みなさんやる気満々なのだ。

僕は昨日教わった動きを確認しながらTAKロンをキャスト。
でも何だかうまくいかない。
バックキャスト時のドリフトまではいい感じなのだが、そこからシュートに向かうタイミングがなかなか取れない。
ラインの重みを感じられないのだ。
小一時間キャストを繰り返したが、やっぱりどうも飛んでいかない。手元のラインで42、3mがいいとこ。

「だめだな。これじゃ話にならん。。やっぱ戻すか。。いままであのラインで飛ばせてたんだし。。」

ラインが長すぎるし、重すぎるという野寺さんのアドバイスを一応考慮して、リアテーパー分のラインを外してセット。
ラインはするする飛んでいくではないか。
んー、やっぱり僕にはこっちのラインだね。


「おし、決めた。いろいろ言われたけどこれで行こう。なんだかんだ言ってもこっちの方が飛ぶもんな。」

かくして勝負ラインがようやく決定。

TAKロンフロントテーパー15m+3M SkagitDeluxe650grのボディ10m
=25m/68gのヘッドに3Mの0.025PVCランニングライン30m。
ロッドはCND CustomSpey 15ft 10/11 の折れて自己補修したやつ。
これで勝負なのだ。

ラインを変えたその後の練習では軽い追い風状態で手元のラインで50m強。
実質45m前後は飛んでるはずだ。
あとは競技中の風次第。

昨日ほどの強風ではないが、そこそこの風はある。
追い風ならラッキーだが、向かい風になるとかなりヤバイ。
一応風に強そうなラインチョイスではあるが、そうはいっても限界はある。

豊平川のキャス錬では競技時間3分を何度もシミュレーションしてきた。
一番時間がかかるのがランニングラインのリトリーブ。
25mから30mのランニングラインを手繰り寄せるのに時間がかかる。
ラインをまっすぐに伸ばすためのプレキャストが平均2回。
それにシュートを加えると1回のキャストにだいたい40秒から45秒。
ランニングラインが絡むとかのトラブルやミスキャストがなければ、競技時間3分でだいたい4投できる。

練習ではランニングラインにVisionのSuper Catapalt Flat Shooter を使ってきたが、極端な扁平率のため、ライントラブルが続発。
かなりイライラが募っていたので、ココへ来る前に3MのPVCを購入してきた。
コレに変えてからはライントラブルが激減したものの、それでも3~4回に一度は小さなダンゴができてしまう。

うーん。ま、できる限りのことはやった。あとは運次第。
普段どおりにできれば勝負にはなるだろう。


って、ホントか??


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午前7時半をまわったあたりから競技場設営の準備が始まった。
競技参加者と運営者が協力して準備を行う。

まずは投擲台の設置。
パイプを組み上げて投擲台を作り上げる。競技者兼職人の方々が手際よく作業を行う。いやいや頼もしい。
職人さんがいるので僕の出番はない。



■設置する水深に合わせて足場を組む。大変だなー。


次に距離測定用のロープとネットの設置。これは大変。
10人ぐらいでネットを運び、湖上に浮かべる。船も出てネットにアンカーや浮きをつけて固定。

最後は岸から投擲台への浮き桟橋の設置。
こんなものが商品として販売されているのには驚いたが、
組み上げるのも手間がかかって驚いた。

競技場の設営はとても大変なのだ。


午前9時ぐらいから風向きが変わるからとキャスト方向は湖に向かって左側へと設定された。
話のとおり、9時ぐらいから風向きが変わり始めたものの、向かい風から横風へ。
これはキャストに影響出ますな。


本大会の競技は2種目。16ftクラスと18ftクラス。
僕は18ftのタックルはもってないので出場するのは16ftのみ。
でも出場者の多くは両方とも出る様子。

16ftの予選のあと18ftの予選、その後16ft決勝、18ft決勝という運びになる。

本営でゼッケンとヤーンを受け取り、タックルを準備。
いよいよだ。

16ftクラスの出場者は31人。
僕の試技は11番目。
2番目に千葉さん、3番目に杉坂さん、13番目に岡田さん、20番目に野寺さん、26番目に根津さんが。

午前9時半を過ぎた頃、予選が始まった。


風は右手斜め前方からの横風気味のやや向かい風。キャストに影響する風だ。
そんな中、2番手の千葉さんが41mを出した。
この風の中で、さすが。
3番目の杉坂さん、調子の悪さと風にやられて38m。
かなり悔しそうだ。

って余裕こいてる場合じゃない。
杉坂さんでこの距離ということは、そーとーコンディション悪いんじゃん。
んー、やばいね。アップしとかなきゃ。

一旦会場を離れキャストできそうな場所を探す。

本番と同じ向きに投げられる場所を見つけてさっそくキャスト。
この風の中でどれだけ飛ばせるだろうか。
しかし敵は風だけではなかった。

風により波立った湖面はラインをとても引き抜きにくい状態を作っていた。
まずいな。
これはまずいぞー。

投擲台が湖面より高いから本番はもうちょっと楽だろうと、自信を喪失する前にアップ終了。
会場へ戻った。

会場ではちょうど僕の前の人が試技を開始。
昨日の懇親会でいろいろ話をしてくれたノーススペイキャスターズの米澤さんだ。
米澤さんのフォームはとてもきれいでゆっくりと丁寧だった。
「なかなか曲がらないんですよ」と言っていたClanのロッドをしっかり曲げ、
この風の中で43mぐらい飛ばしていた。すごいなー。

そしていよいよ僕の番。
緊張するのを心配してたが、意外と落ち着いてる。
まー、いまさらジタバタしたってどうにもならないもんね。
いつも通り投げよう。

競技が始まってからラインをロッドから出さないといけないと思っていたが、
親切にもラインを持って引っ張って行ってくれる。これはキャスト1回分ぐらい余裕がでるな。
キャスト準備が整ってから試技開始。
運命の3分間が始まった。

1投目。ちょっと様子見。ランニングライン20mぐらい。風はやんでないけど、意外といけるぞ。
アンカーも抜けてないし、ライントラブルもない。ただ、風で左へ流される。
でもこれぐらいなら修正が利くだろう。

2投目。ランニングラインを手繰り寄せてリフト。バックキャストに入ったとき、このままいけそうと判断。
プレキャストするのをやめてそのままシュート。ランニングライン25mぐらい。まだ左へ流れている。
飛距離の読み上げはない。

3投目。プレを2回打ってシュート。
ランニングライン25mちょっと。
リールが「ジッ」と鳴る。ラインが足りない。
リールからラインを全てたぐり出す。
ワリと投擲台の真ん中で投げてるな。
もっと前に出よっと。
身体の右側に風を感じる。
飛距離の読み上げなし。
ん?ちゃんと届いてるのか?

4投目。これもいい感じでアンカーが入ったのでプレ無しでそのままキャスト。
辺りは静まり返っている。
飛距離の読み上げはない。
どうなんだ?ちゃんと飛んでるのか?
自分の目にはちゃんと飛んでるように見えるが。。
無反応なのでなんだかやりにくいぞ。

ここでラスト30秒の声。

これで最後だな。
意外と時間に余裕があった。
あと一投。思いっきり投げよう。
押し出すようにゆっくりリフトしてから低いスイープ、ラインドリフト、そして右手押し込みつつ、左手引いてシュート。ついでに一歩前へ踏み出す。
ラインはスルスル飛んでいく。ランニングラインの絡みなし。
よし。

残り数秒を残してリールを巻く。
終わった。
自分的に手応えは感じたが、結局最後まで飛距離の読み上げはなかった。

記録係の人が近づいてきて、「サインお願いします」と。
自分の記録がOKかどうか署名するのだ。

見るとそこには
1st 40m、2nd 38m、3rd 40m と書かれていた。

「あれ、意外と飛んでないな。。しかもなんで3投しか記録ないんだろ。。それちゃったかな。。」
声には出さないものの、ちょっと不満な僕。あ、でもサインね。

そうか、一応ちゃんと飛んでんじゃん。
なんだよ。飛距離読み上げてくれよー。
一人参加のアウェイは厳しいのー。
それとも聞こえてなかっただけなのかな??

んー、しかし40mか。風があったとはいえ、これが僕の実力なのね。
微妙な数字。。悪くもないけど良くもない。

外したリアテーパー、付けときゃ良かったかな。。

んー、なんかいろいろよくわからん。。

ま、もういいや。終了終了。


僕が終わって間もなく岡田さん登場。
岡田さんのキャストはロッドストロークがコンパクトに見える。
そしてかなり明確にロッドをストップさせる。
それで46.5m。ん、47.5mだったかな。
どちらにせよ、ここまででダントツトップ。すげー。

しばらくたって野寺さん登場。
Ultimateに桃色ライン。はたしてその実力は?

記録41.5m。
お、僕のライン、ダメ出ししたのに、僕と大して変わらんぞ。
やっぱり風か?
でも、キャストフォームは美しく、最後まできちんとターンオーバーしてた。
一般にスペイはそのキャスト特性から普通にターンオーバーすると言われているけど、今大会できちんとターンオーバーしている人は意外に少なかった。
風のせいも大きいのだろうけど、ワリとティップからヤーンまでがベシャッって落ちるのが多かったのである。
これが実際の釣りだったらと思うと速攻でリトリーブしないとかなりマズイ。
そこらへんはさすが、スペイおじさん。最後まで優雅だ。

そして今大会の本命、根津さん登場。
最初の数等はあれ?という感じだったけど、
途中からいきなり飛距離をどーんと伸ばしてきた。
記録は46mか47m。


かくして予選終了。
当然40mでは決勝に残れるわけもない。
今回のボーダーは44mぐらいか。

この風の中で実力差がはっきりとわかった。
風が吹いていようが、水面が波立っていようが、
飛ばす人は飛ばすのだ。

18ftの予選のあと、16ftの決勝が行われ、
優勝は去年のチャンプ伊藤大輔さん。
まだ若いのにすでにディフェンディングチャンピオン。
素晴らしいね。
しかも根津さんを押さえての勝ちはすごい。
根津さんは2位。
3位に山田勇さん。
本州勢を押さえて道内キャスターがベスト3に2名となった。

僕?
僕はというと、7位以下の順位は発表されてないので正確にはわからないけど、
決勝6人以外に僕よりとばしてたのが3~4人ぐらいだったと思うので
たぶん10位前後ぐらいじゃないだろうか。

うーん。喜んでいいような悪いような微妙な感じ。
んー、でも絶対的飛距離はやっぱりぜんぜん足りんなー。


18ftでは前評判どおり根津さんが優勝。
2位は千葉さん。

18ftは最強タックルを使用できるだけにそれを扱う技術レベルも
さらにシビアになるのかな。

いつかは18ftにも挑戦してみたいな。
(んー、でも、ロッド、リール、ラインで20万コースだな。。)


競技終了後は、表彰式とお楽しみ抽選会。
僕の引いたくじには「シーアンドエフ」の文字が。
おっ、なんだなんだ、なにがもらえるんだ?
って喜んでたら、リールサイズのちっちゃな手提げ袋でした。
おし。これにスペアのライン入れよっと。

野寺さんはウェーディングスタッフをGETしていた。
いいなー。
おじいちゃんの杖のようについておどける野寺さん。
いやー、ぴったりだ。

競技会終了後はもう一仕事。競技場の撤去作業。
みんなで湖を元にもどして終了。
いやいや、みなさんお疲れ様でした。


今回はじめて競技会というものに参加したのだけど、
まず、競技会の設営準備の大変さを思い知った。
これで1競技の参加費が一人2000円は安すぎる。
赤字になっていないのだろうか。
と、いらん心配までしちゃうぐらい。

進行については2回目とあって、まだまだ細部が明確ではないのかもしれない。
参加者が協力するのはもちろん賛成だけど、計測係やライン引張り係など
あらかじめ決めておいてもいいかもね。
それに記録の読み上げも読み上げられる人と読み上げられない人が
いたりして、これは以外に競技者の心理や試技に影響するんじゃないかな。
どちらかにきちんと統一すべきだと思う。

あと競技会終了後。競技会が終わったら、はい終了、ではなくて
競技会結果をきちんと公開してほしいかも。
上位6名はもちろん順位が明確になるけど、7位以下は競技会後1週間が経過した今でも、どこにも情報がない。
競技会という名目なのに参加者の順位がわからないというのも他のスポーツではありえない話だろう。
多かれ少なかれ次の競技会への動機付けにもなる重要な要素になるはずじゃないのかな。

システムとレギュレーションの明確化・効率化が競技人口の増加にも繋がっていくと思うし。

なーんて偉そうな事書いてるけど、競技会運営の方々の尽力はとてもすごいのです。

競技会というものに参加することで、僕もいろんな発見と経験ができたし。
とりあえず今回のスクールで教わった修正点を足がかりに、また次へ向けてがんばるのだ。


最後にもう一つ。
今回野寺さんや杉坂さんにスペイキャストの基本や応用の動作・道具の扱いを学んだのだけど、基本をしっかり押さえた上で自分のスタイルを探していくことが一番重要なのかも。

実際の釣りでは、使うタックルも状況も人それぞれバラバラ。

今回の16ftクラス上位3名のキャストを見ても、
優勝した伊藤さんのキャストはそれを見ていた野寺さんが
「あのフォームでよく飛ばせるな」
と洩らすほど、ゆっくりと大きな、かつコミカルな動きのキャストだったし、
2位の根津さんのキャストだって基本となる動きとは全く別物。
3位の山田さんはオーソドックスな基本に忠実なきれいなキャストだった。
3者3様。それぞれのスタイル。

海外で100年ぶりの記録更新を達成したスコット・マッケンジーだって
飛んでなかったら、野寺さんに怒られちゃうよ。あんな投げ方。

スペイ自体どんどん変わっていっているし、アンダーハンドやデルタシューティングやスカジットといったバリエーションもどんどん生まれている。
それぞれが基本を押さえたのちの、基本からの逸脱によって生まれているから
これからまだまだいろんな可能性があるキャストなのかもね。

僕もいつかは自分のスタイルを確立してみたい。ぞと。


追記


今回無料で振舞われた幌加内そば。めちゃめちゃ美味かったです。
背中にカイロ貼っちゃうほど寒かった競技会当日、
いつもの作業着(と思われるめちゃめちゃ薄着)で蕎麦をゆでていた大将に一言。
蕎麦、サイコーでした!
いやー、賭け値なしにうまかったね。
盛りそばなんで冷たかったけど。。
いや、マジで美味しかったっす。。


投稿者 fumiaki : 2008年08月24日 21:09

コメント

▼投稿者 ZUI : 2008年09月07日 21:25

f-boboさんこんばんは。
いやーまたまた読み入ってしまいました、現地の状況が目に浮かびます。でもトーナメントなんてぼくには無縁の世界で。
何年か前にTSRの試し振りの時に杉坂さんがシングルのトーナメント用のロッドでデモしてくれたのを見たんですけど衝撃的でした。ロッドも棒切れみたいなアクションでランニングラインの細さにもびっくりで、実釣とはかけ離れた世界って印象でした。

最近のぼくは前にメールしたハリージェーミソンの方のレッスンDVDを見てイメージトレーニングしてる毎日です。
5日尻別行きましたが小ニジとウグイでした。

ではまた。