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9月2日 石徹白C&R
8月は何と一度も川に行ってない!
帰省やら他のアウトドアに忙しくて週末が全部つぶれてしまった。
上高地から槍ヶ岳に登ったら、途中の川でイワナがあちこちに見えてとっても悔しい思いをしたのだ!
よそごとしてたら渓流も今月一杯で禁漁なのに、今年は全っ~然釣れてない!やばい!
そんなわけで久々の釣り、しかも9月もいろいろと予定があって、もう数える程しか釣りに行けなさそうだ。
こうなると、数少ない釣行機会なので確実に釣りたい!どーしても釣りたい!
ということで、確実に魚が残っている石徹白C&R区間を選んだ。
だがこれも考えもので、C&R区間に魚は居るだろうけど、この高気温と渇水の中、しかもシーズン末期で学習しきった魚を相手に太刀打ちできるのか?という根本的な問題があったのは見て見ぬふりである。
釣行の前日は仕事が早く終わらないジンクスが遺憾なくその能力を発揮し、朝一からの釣りは断念した。
昼くらいに石徹白に着いて、C&R区間の最下流付近まで見て回ると、いつも漁券を買う養魚場に出た。
「今日はフライは少ないね~」
と、おじちゃんは幸先のよいコメントをしてくれた。
その割には各ポイントがしっかり埋まってないかい?
入る所ねぇ~よ、困った…
C&R区間の要所ゝゝには先行者が居たので、区間外の本流に行ってみたが、C&R狙いで石徹白に来たんじゃないの?
しかしポイント空いてないし…
でもC&R区間外の下流は福井県境方面の行き止まりからもエサ師ばっかりで、ここも無理。
結局、C&R区間から離れていく本流に入る。
ところがこれがサッパリ…
かなり小さな魚の反応が無いわけではないが、どうもなぁ…
少し上流へ行ってから今度は陸に上がり、藪を歩いて支流のC&R区間を見てみた。
だいぶ下流に釣人が1人いたが、そんなことよりも、小さなプール際の岸にゴムボートが置いてあり、その上流の瀬では学生さん?らしき数人が楽しそうに水遊びしていた。
こりゃあかん…
車に戻ろうかと思ったら、どうも下流の釣り師は釣り下っているようだ。
その先に更にもう1人居たが、どちらもC&R区間外に出ようとしている様子。
どちらもエサ師で、ちょっとだけC&R区間も竿を出してはみるけど、早く本流ポイントに行きたいな、って雰囲気だ。
C&Rじゃイヤなんかな。
じゃあ折角だからと思って下るエサ師とゴムボートの間を探ってみる。
が、エサ釣りパワーとゴムボートに脅かされた魚なんて釣れるわけない。
区間が極端に狭いので、せこい小場所をピーコック・パラシュートでしつこくたたくが、時々小物の反応があるのみ。それすらも乗らない…
いつの間にか曇ってたが、再度陽が差した時はっきり見えたよ、僕のフライを見切って流れに帰る魚影がね。
しかも、リリースサイズ…(泣)
諦めて移動しようとしたら、そんな時に限って浅い流れにライズ発見!
ライズ地点と僕の間にちょうど石が水面から頭を出していたので、その石の陰に隠れて近付くと…
その石でライズが見えん!
アホか。
それはともかく、石の陰から覗いて、ライズ観察がてら水温を計りたかったが、水温計が2か月前から行方不明だった。
代用品ということで、腕時計のプロトレックをネットのコードに引っ掛けて沈める。
この時計には温度計が付いているが、通常は腕の体温で時計本体が熱を持ってしまうので、正確な気温を表示してない。(意味ないじゃん!)。
このため、腕から外して時計本体が冷めるまでちょっと時間がかかる。
その間ネットも半沈みにして、ネットに被せるインセクトネットで流下もチェック。
一石二鳥の簡易ライズ対策スーパーシステムだぜい!
…しばらく待つが、アリすら流れておらず、流下チェックは成果無し。
じゃあ、何にライズしてんの?
悩みつつプロトレックを水から揚げて見てみると、まだ温度表示が下がっていく。18.5度くらいか。
季節はテレストリアルでしょ、と云うことでTP77のピーコックパラシュートを投げたが反応無し。
もう少しリアルに小さくしよう。
小型のコンパラダン風半沈アントにするがすぐ沈んだ。
以前阿寒湖のホテル・エメラルドで見たティムコの完成品フライ
「タシロ・ハーフシンク・アント」をまねてある。
しかし、半沈って言うより、全沈じゃん…
数投してるうちに腕時計があらぬ方向に流されて石にぶつかりそうになった。
時計の表面は丈夫な何とかコーティングになっている限定モデルだけど、石にぶつかっても大丈夫なわけないので、フライそっちのけで慌ててネットコードと時計をたぐり寄せる。
さすがに時計が危険だったのでコードから時計を外していると、今度はフライが流れきってしまいそうになったので、竿も慌てて立てたら・・・魚の反応?
こんなので釣れても嬉しくないので、魚より時計を優先して時計をはめ直す。
しかしこういう時に限って全っ然外れないんだよね~。
それでもあれよあれよという間に一匹釣れてしまった。
釣ったんじゃなくて、釣れちゃった。
20cmくらいの、尾びれの下の方だけちょっと丸いイワナだった。
ここまで来てヒレが丸い魚って言うのもだいぶ悲しい。
不本意な形で釣れたので拍子抜けしたが、ここは貴重なサンプルだ。
ストマックから情報収集だ!
と思ったら、半沈みのネットからフック外して逃げってたよ…
場所を移動して、スキー場の駐車場(FFホリデー会場)を見てみると、25cmはありそうな魚がのんびりしている。狙っても釣れんだろうなあ。
手を出してみるが、案の定釣れない…
ドライなんか当然ダメで、沈めて口元までフライを送っても、プイッと逃げてしまう。
「今の私にヤツは倒せん!どうすればいいのだ、教えてくれ、ララァ!」
と云う感じだが、その前にシャアくらいうまくなれよ、ってね。
川を移動してると、すぐ岸際に良型アマゴが見えた。えらい近すぎる。
気付いてないのか、体調が悪いのか、全然逃げない。しかも姿勢が横になっている。大丈夫か?
エイヤっとネットを出すと掬えちゃった。
その写真がこれ。釣った訳じゃないよ。
多分、リリースが上手にされてないんだろう。リリースも半殺しで離すんじゃ意味無いよね。
25cmは軽く越えてる良型だった。こんなの釣れたら嬉しいだろうなあ~
まさか捕まえられるとは思わずに、死にかけたヤツを掬ってしまってかなり罪悪感を感じてしまった。
それからずっとその魚を支えて元気になるまで介抱してたが、ちょっと元気になって自分で前に進んだかと思えばすぐ横倒しになってぷか~っと浮いてしまう。
そのままじゃヤバイのでまた手でそっと縦向きにしてやって支えると、いずれまた動き出しては浮いてしまう、を繰り返してるうちに、流れに揉まれて流されてしまった。
あんな大きな魚が秋まで残ってたんだから、是非産卵に参加して大きな魚の遺伝子を残して欲しかったが、多分ダメだろうなぁ、もったいない…
それから上流に移動。何も起こらず…
この日は飲み物を飲み尽くし、昼食カップラーメン用の水を持ってくるのも忘れた。この辺は湧き水汲める所もないしなあ、と思っていたら偶然発見。
前はこんなの無かったけど、いつできたんだろう?
立派な看板はあるが、肝心の水はどれ?
左側にあるパイプの水?それともこの土のプールから汲むの?
どちらもあまり清潔感がないな。
土のプールから水を汲んで一口飲むが、味がないという感じの味。美味しいというのかな?
ま、今のアパートの水に比べりゃ百倍美味いか。
途中暑さと釣れなさ加減に嫌になり、休憩しながら移動してポイント探し。
整地しただけと云った感じの空き地に立ち寄って川を見ると、良さ気な感じなので入ってみたがこれまた反応無し。
一カ所だけ川底が白くなって少しえぐれた場所があったので粘ってみたがここもダメ。
諦めて上流に行こうとしたら、今まで散々狙った白底ポイントから、白っぽいイワナの影が逃げていった。
チクショー。
数年前のFF誌で、高原川支流の双六川の、白っぽい岩ゴツゴツ地帯で釣れた白っぽいイワナの写真が載ってたが、そんな感じの白さだった。と云うことは、あいつはいつもあそこにいるんだろうなあ。
他のポイントは普通に暗色系の底なので、目立っちゃうだろうし。
その付近も大きな流れではなく、早々に川から上がりまたポイント探し。
いつの間にかイブニングタイムになって焦り出すが後の祭りで、めぼしいポイントはすっかり埋まっていた。みんな昼間はどこにいたの?ってな人出であった。
結局満足に釣りもできず、C&R区間の開始点くらいに行く。ただ人が居ないから、ってことで。
車の横で準備してると一台の車がすぐ近くにとまる。車を降りてきたフライフィッシャーはシムスの防水バッグを持っていた。いいなあ~、かっこいいな~、あれ。
全身もばっちり決まったそのFFマンは、さわやかに声を掛けてきたが、こちらはさしたる釣果もないので提供できる情報もない。
釣果を聞かれたけど、たまたま釣れちゃった1匹は釣ったうちに含まないので、「全然釣れてませ~ん」と正直に答える。
その人は総勢5人くらいできていて、そのうちの2人で釣ってたけど、フライの同行者がたまたま釣れちゃった1匹をあげただけで本人は釣果無しとのこと。
それを聞いて今更「ぼくもたまたま1匹だけ釣れちゃった」とも言い出せず、ばつが悪い。
その人と一緒に来ている師匠格のエサ師が5匹だったとのこと。エサでも5匹か、そりゃ厳しいな。
そういえば、最後のポイントに来る前、スキー場駐車場の僕が手も足も出なかった所で、良型を釣ってた2人組のエサ師がいたっけ。
やっぱりエサ釣りってすげ~な、と思ったね。見に行ったら、エサ師の相棒が「やっぱりミミズだよ、ミミズ。フライは厳しいんじゃないの?」
って云ってたな。
でもミミズフライ、ちょっと作るの勇気要るよな…
薄暗くなってようやく入ったイブニングポイントはちらほらライズもあったが、極小魚が飛び跳ねているのが殆ど。結局成果無しで帰った。
この日の教訓は、イブニングは少し前から場所をとっておかないと、いざ移動しても場所無いよ、ってことかな。
あとは、アントのアウトリガーを試そうね、ってことで。
8月6日 日曜日 管理釣り場:無印良品南乗鞍キャンプ場
● 昼でもライズがあった。写真真ん中あたり、ちょっと左よりの水辺に設営した
前日から来ていた南乗鞍キャンプ場・2日目の朝。釣りのメインイベントである。
規則の為0700時からのスタートになる。気温が上がるのが早いので、もっと朝早くから開始したかったが仕方ない。
早朝2時間券は0700時から0900時の2時間が設定されている。
ポンド際のキャンプサイトにいたのでのんびりペースで準備してたら、他の釣り人にだいぶ先を越されてしまった。
今日は(もし行けたらの)北海道釣行に向けて、嫁さんに練習してもらう日である。
ところがロッドを振りやすい場所が限られている上に出遅れてしまったために、練習しやすい場所がすぐにうまってしまい、嫁さんの練習には少々きつい状況になってしまった。
なんせ、昨年秋の道東以来約1年振りのフライフィッシングなので、また一からやり直し状態なのだ。
何とか練習できそうな隙間を見つけるが障害物が近く、やはりブランクのある初心者には厳しいようで、いつにも増してよく引っかけていてかなり苦戦の様子。
ライズはそこそこあるんだけど、こちらは引っかかったフライを外しに行って、チェックして、結び直して、その他もろもろと釣りにならない。
あちこちでみんな結構釣っているのに、ここだけまるっきり釣れていない。
嫁さんが少し安定してきたので隣で僕がやってみても、なんか全然ダメなのだ。かといって、嫁さんほったらかして移動するわけにもいかないし。
僕がフライを教えるときは、最初は懇切丁寧なんだけどね。
でも、最初だけ…らしい。
で、いつの間にか放任主義になっていて、気がつけばその人からだいーぶ遠い所に立ってるんだよね。これがいつまで経っても治らんのよね~。
だから嫁さんあまりフライをやりたがらんのかな?
それはさておき、早朝の部・2時間もそろそろ後半になってきたものの、あまりにも釣れてないので慌てて自分の釣りをし始めたが、やっぱりなかなか釣れない。障害物に注意つつもキャストが決まって飛距離が出ると、ガバッと魚が出るんだけど。
後半はもう暑くなってきちゃって、こりゃもうテレストリアルでしょう、ってな感じだったのでフォームホッパーに替えたら今回の最大が出た。
って、釣り堀なのにこの大きさ??
ヒレはキレイなんだけどね。
ちなみに、去年10月に行ったときの魚はこんな感じ↓。
あー、この写真じゃ今回の魚とあんまり変わらんか。
昨年7月に来たときはもっとアベレージサイズが大きかったし、丸まると健康的に太っていた。
結局、40cm未満しか釣れないという悲しい結果に終わったわけだが、ヒレの綺麗な魚も少ないし、昨年とのギャップに驚くばかりであった。
しかし、去年はハイシーズンに向けて大きな魚を入れて間もなかった頃だったし、釣り人もまだあまり来てなかったようだった。
嫁さんも「去年は投げてフライが水に着いたらすぐバシャッて来たけど、今年は違うね。」
と云っている。そうだったかな?まあ、そうなんだろうなあ。最近記憶力は負けてるので。
1つ参考までに書いておくと、朝よりイブニングの方がずっとライズが多くて動きも派手で、釣りが面白そうだった。
メインイベントは、前夜に終わっていたらしい。
管釣りの早朝の部が終わるとキャンプ撤収に入る。
天気は良かったが朝露が酷かった。ギアを干しながらのんびり片づけ、昼過ぎにゆっくり出発。
あれ?嫁さんのキャスト練習は結局どこへ?
昨年7月に来たときは、帰りの秋神(飛騨)川でイブニングをしたら、思いもがけない中流域で良型のアマゴが出たが、今年は自宅が遠くなってしまったのでさっさと帰る。
気がつけばお菓子の袋がパンパンに膨れてるぞ!。これこそ標高1,600mの成せる技である。山を降りるとしぼんじゃったけど。
さて、帰りは来た道を戻ればよいのだが、ドライブがてら今度は長野県境方面に向かう。
もちろん、違う道を通りたいというだけではなく、いつもはなかなか行けない飛騨川源流部の偵察も兼ねている。
道路は猿飛1号・2号という橋にさしかかる。名前と地形が特徴的なのですぐに思い出した。
確か去年来たよなー、ここ。去年来た時も「ここ去年来たなー」と思ったような…
入渓点がわからず、変な草を掴んで恐る恐る崖を無理やり降りたことを思い出した。
それにしても、現場百回とはよく云ったもんだね。
頭で考えるだけじゃさっぱり思い出せなくても、現場に行けば急に記憶が蘇ってくる。
見た目はすごく良くてだいぶ粘った記憶があるが、釣れた記憶が無いな…
その前の年も渓相に惚れて結構釣りしてたのに、全然釣れなかった気がしてきたが…
相変わらず渓相はよだれが出そうなくらいいいんだけどね。
帰宅後去年の夏の記録を見直してみると、やっぱり釣れてないみたい。記録も中途半端に途中で終わっているからデータも教訓も残らず、相変わらず上達せんのやね。納得。
ここと相前後したかちょっと定かではないが、付近?には夏になるとよく名前を聞く日和田川がある。
国道を曲がって日和田集落に入り、しばらく進んだところにあったのがこの橋、大原橋。
去年見に来たときも水量が少なく、ちょっといい渓相を探して上流に行こうとするともう釣りにならなさそうな藪でイマイチな感じだったが、今年も同様で竿を出す気にもなれん。
でも釣れるんだろうな~。
なんだかんだ云っても、時間ありゃやっちゃうけど。
だんだん長野県境に近づいてくると、山道も険しくなってきた。
道路標識もヘビ状態。
それからチャオ御岳スキー場を通過し小坂町方面へ抜けようとしたが、道路崩壊の為通行止め。
それなら、林道の入り口で案内板たててくれよ…(泣)皆さん、気を付けて下さいね。
っていうか、知らんの僕だけ?
ただでさえ運転に神経を使う細い山道をまた戻る。精神的にもだいぶ疲労度アップ。
帰りは国道41号線で下呂温泉経由にした。下呂温泉街中の「雅館」と云う旅館は、道路沿いの一階がお土産屋さんになっていて、外にはフリーの足湯があった。近くの公共駐車場は短時間だとタダなので全く好き勝手に足湯に入れるわけだ。(混んでる時は制限あるらしいけど。)
下呂温泉ばんざーい!
浴槽には檜の玉が浮いていて、それをつまんで足の裏でコロコロ転がすととても気持ちがいい。舗道すれすれの所で足まくって玉コロコロである。なかなか楽しい。
疲れた足をほぐしたら、最後のイベントである夕食会場へ。
下呂市中心部から国道41号線をちょっと南下したとてもわかりにくい住宅街にある
「杉の子」http://www.suginoko.net/
というお店で「鶏ちゃん」を食べる。
鶏ちゃんとは飛騨地方の鶏料理で、野菜と共に鶏肉を焼きながら食べるのだ。
ここではジンギスカン鍋を使い、上から下へ肉を鍋に押しつけながら、下に滑らせていく。
下(鍋の端)まで落ちた肉は、鍋の縁に溜まっている独特のタレにからみ、また鍋のてっぺんに持っていって押しつけながら下に滑らせていく…
の繰り返しである。
店のおばちゃんは、「焦げたらアカンから、焦げないように必死になって手ぇ動かしてな~。結構忙しいで」
と云って去っていった。
必死に焼いているとその香りでとっても食べたくなってしまうが、火が通るまではおあずけ状態である。
やっと頬張れば、飛騨に居た時にもっと食べておけばよかった、と後悔を呼ぶ美味しさ。
そして小皿の刺身コンニャクの美味しいこと。こんなに美味い刺身コンニャクって初めて食べた。こりゃホントに刺身だね。
とってもビールが飲みたくなってくる店だったが、家までかなり遠いので泣く泣く断念。
下呂で泊まる機会があったら思いっきりここで飲んでやる!
ということで、今回も良い釣行だったね~。あれ?
投稿者 masaki : 21:02