« 2006年07月 | メイン | 2006年09月 »
8月5日 土曜日 管理釣り場:無印良品南乗鞍キャンプ場
最近パートに出ていた嫁さんが一休みついて最初の週末、これはどこかへ一緒に行かなければならないということで、急遽キャンプに出かけた。
当初は三重県の海にでも行こうと思ったが、いい季節に前日になって急に宿を押さえようとしたところで到底不可能なのであった。
キャンプに変更して行き先を検討していると、昨年いい思いをした「無印良品南乗鞍キャンプ場」が大分空いていた。
何故このキャンプ場なのかと云うと、ここにはルアー・フライポンドがあり、昨年初めて行った時はそこら中にライズがあった。しかも、釣れるのは鰭ピンの40cmクラスがアベレージと云うパラダイスだったからである。
ちなみに、今回は釣り記事が少ないので「釣行記だけでいいんだよ!」という方は真ん中辺りへ飛んでください。釣行記の付随記事がメインになっているので。
8月5日は0805時に自宅発。東海北陸道は、関IC~飛騨清見IC間 ETC通勤割引きで半額の1300円。
高山に着くと、地味に有名な「千疋屋」と云う釣具屋に顔を出した後、昼ご飯は高山市内、中心街のほんのちょっと北側にある中華そば屋「なかつぼ」へ。
高山に住んでいた時に嫁さんが地元の人からネタを仕入れていたが、行けずじまいになったままのお店だった。
並 600円、 もやし 650円、 大盛り 700円 也。
高山ラーメンらしくしょうゆのさっぱり味で、最初はなんだかよくわからない風味が一瞬あるが、すぐに慣れてしまう、とてもくせの無い感じである。
麺は太くもなく細くもなく、あまり縮れもせず真っ直ぐで、タマゴ風味が強いとか云う事も一切なく、これまた何ともニュートラルな味だった。スープの味が若干薄めだが、その分最後までくどくならずに食べられる。
酢がおいてあるので後半になったらかけるのだろう。味がまろやかになった。
僕は濃ゆいこってりが好きなので高山ラーメン自体がダメなのだけど、嫁さんは高山ラーメンの中では大変評価していた。
残念なのはもやしラーメンのもやしが細いことで、食感がイマイチだったことか。
それから引き続き高山市内でキャンプBBQの食材を調達する。飛騨といえば飛騨牛ということで、高山には有名な「丸明」(マルアキ)という肉屋&焼肉店がある。市内のスーパーにも肉屋を出していてるので便利だ。
翌朝の朝食も買っておく。これまた高山市内には、欧州?で開かれたパンの世界コンクールで優勝した世界一の職人によるパン屋さんがある。その名も「トレイン・ブルー」意味わかんないけど。あれもこれも食べたくなるが翌朝美味しく食べられそうなものに絞って購入する。
高山市街から無印のキャンプ場までは、同じ高山市内と言えども旧高根村になるので50km弱の距離があり、車で1時間はかかる。
つい最近ここのキャンプ場で子供2人が一晩行方不明になり、結構なニュースになっていたところである。
到着するとサイトの確保。サイトの予約は数日前までしか出来ないという不思議な制度なので、前日に思い立って問い合わせた僕は「前日はもう予約できないので、当日に飛び込みで来るしかない」と言われていた。
それでもルアー・フライポンド沿いの一角が空いていていたので迷わずそこを確保。
キャンプ場の標高は1,600mもあり、涼しい飛騨でも特に涼しいところであるが、今回は異常に暑い。折しも酷暑で岐阜県内は軒並み35℃以上だった。
こんなところまで来て気温は30℃を軽く超えていたのだから、驚くばかりだ。
夕方よりはずっと前に到着したが、1年振りのキャンプであまり手際が良くない。
一息つく間も無く、イブニングの時間が迫る。
ルアー・フライポンド
このキャンプ場には管釣りと餌釣り池の2つがあり、餌釣り池はかなり狭い。レンタルの延べ竿で子どもにも簡単に釣れるように、というコンセプトだろうか。殆どがキープのようだった。
それに比べて管釣りの方は広々としていて、高山在住時に関係者から聞いた話によると、入れている魚も管釣りの方は吟味している。で、赤字とのこと。キープもできるが、リリース率は高い。
対象魚種はニジマスオンリーで、他にフナやコイも泳いでいた。
料金は1時間1,050円が基本で、4時間で3,150円、1日券で5,250円だから安くはない。
いや、普通か?実はあまり管釣りに行ったことがないので、高く感じるだけかも。
また、季節により営業時間と券の種類が若干変わる。この時期は早朝券(7~9時)というのがある。但しこれは前日中に受付を済ませておかなければいけない。
終了は日没までとなっており、季節により当然変わる。
天気予報はキャンプ中晴天で昼間はかなり暑くなりそうなので、釣りの時間は朝夕に絞る。
到着時はあまりライズも見当たらなかったが、設営中に(1600時頃からか?)ライズが目立ってきた。
日没が1900時頃として、2時間券でイブニングとすると、 1700時頃から始めよう。
到着時にはいなかった釣り人も僕の開始時には数人がいて、たまーに釣れている様子。
ライズも結構あって気分は上々である。
季節は夏、対象魚は大型レインボーと言うことで、今回のために普段は使わない大きなチェルノブイリアントを巻いてきた。
佐藤成史さんのブログでもそんなの見たばっかりだったし。
前回は5、6番の竿でも大きすぎることはなく、3番では力不足だった。
その教訓+大きなフライを使うことと、管釣りじゃ他の人より投げなきゃいかんと思っていきなり6番を使う。
目の前で繰り広げられるライズ目がけてさあキャスト!
…ところが、まったく反応無し(汗)。
大型レインボーよ、でかいチェルノ好きなんじゃないの?
しかし、さらに投げても待ってもちょっと動かしても何事も起こらず、フライを避けてライズは続く。
意外と学習してるんだ。じゃあ、うそ臭いチェルノは却下!(早っ!)
ライズはそんなに激しくない。
夏だしビートルも飛んでるので、黒いビートルに替えてライズに投げると早速釣れた。
…が、なんか引きが弱いな…すぐ寄ってきたし…
上がったのは、まるで普通の川で釣れるやや小ぶりな普通サイズなのである。たぶん20cmぐらい…
最初だからね。こういうこともあるさ。さあ、気合を入れ直していってみるか。
さあて、
トリャ!(キャストした)
お、きた!
パシャパシャ。
トリャ!
またきた!
パシャパシャ。
…みんな小っちぇ~
大きいなと思っても35cm前後である。見た目も養魚場から出てきたばかりと言う感じだし。
ストマックは水草の葉っぱばかり。??である。
こんな魚を釣るためにこんな遠いところまで来たんじゃない!
大型は学習が進んでるのかと思い、さらにフライを小さくする。渓流で普通に使う黒いパラシュートでライズをたたく。
これまたよく釣れるが、サイズアップには全然関係ないのであった。
おかしい、こんなはずでは…
まわりを見るとルアー・フライ合わせて10人もいないくらいか。フライの方が多いが、意外にあまり釣れていない。
どうやら、ライズを狙ってる人が少ない様子。インジケーターが目立つ。
時々釣れてもやはり小さいようだ。
そのうち日が陰ってくると、ライズが水面直下でもじるような感じになってきた。
こりゃ浮いてくるものを水中で食っとるな。
ごく稀にメイフライが飛んでいた。カディスもわずか。メイフライかカディスか、どっちだ?
とりあえず水面直下をヒラタ系ウェットでゆっくり引っぱってるときちんと釣れた。ふむふむ、読み通りか。
ところが肝心の虫が何かわかってないので、フライがあたってるのかどうかは闇の中。多分ハズレ。
対岸の釣り人の会話から「ピューパ、ピューパ、上がってきとる」と聞こえた。
その割に当の本人はピューパを意識したような釣りではなさそうで、大して釣れてもいない。発言の信憑性が疑われてくる。
わけがわからない。
イマージャーはある程度しか釣れなかったので次は試作ピューパを試すが、イマージャーとの効果の差は?
釣れたのは釣れたが、イマージャーと大差ない。どっちでもいいのか??
次第に暗くなってくると、ライズが派手になってきた。焦ってフライを交換するが、どれもイマイチ当たらない。
僕の隣にいた人は、明るい時はそう釣れてる様子でもなかったが、
ここにきてそれこそ2~3キャスト・ワンフィッシュくらいの勢いでバコバコ釣り始めた。
それからは他の誰よりも、圧倒的に釣りまくっていた。
そのすぐ横で、僕は悲しいくらいたまにしか釣れなかった。
1900時頃になると皆引き上げ、その隣人も帰ろうとしたので、軽く話しかける。
「あの~、どうやったらあんなに釣れるんですか?」
いきなり白旗。潔い?ボク…
よく見るとおじいさんだった。
「へ?何で?わしに聞くの?」という様子だったが、あの爆釣振りが頭から離れない僕が必死に質問すると、その人は驕る訳でもなく講釈たれるわけでもなく、きょとんとしたまま教えてくれた。
「え?別に・・普通のエルクヘアカディスを投げてただけなんですけど…サイズ?12番ですよ。」
がーん。カディスだったんだ…
そういえば、以前僕も石徹白C&Rで散々手こずったライスがあったが、最終的にエルクヘアカディスで釣ってエルクの威力を思い知らされたことがあったっけ。
恐るべし、エルクヘアカディス。
そして恐るべし、観察力・学習不足…
そうこうするうちに、辺りはいい感じに暮れてゆく。
イブニングを粘っていたらすっかり暗くなって、お風呂に入り損ねてしまった。風呂が19時までの受付ってどうだろう?改善の要有りだと思うが。
しかし僕はその後のBBQで全て忘れ、普段は買わないような飛騨牛をありがたく食べていた何ともめでたい男であった。
この飛騨牛も、いいもの三種類をほんのちょっとずつ買ってみたが、いいものになると脂身の中に肉の赤身が丸いつぶつぶになって散りばめられている、そんな感じ。
見た感じは、ネットのグリップによく使われるバーズアイメープルとうり二つなのであった。
残念ながらごく稀にいいもの食べても舌がついていかないので、高けりゃ旨いと感じるわけでもない、何ともお財布に優しい味覚であることを発見したのであった。
8月2日 余市川
■余市川。この橋の下に50オーバーが。写ってるのは臨戦体制のTAKA。
一昨日の余市川での一件をTAKAに話したところ、「明日行こう!」
といういことで、平日朝3時、TAKAのクルマで余市川に向かう。
TAKAとの釣行で面白いのは、ターゲットポイントだけでなく、貪欲に他のポイント偵察、あるいはポイント開拓に走り回るところだ。
「去年はここで釣った」「こっちもなんかよさげじゃない?」「ちょっとあっちも見てみよう!」
そんな感じでアヴァンシアに鞭打ちながら、アグレッシブにいろんなところを走り回る。
そしてそんな寄り道が思わぬ状況に遭遇するキッカケになったりするんだから、やっぱり面白い。
余市川に掛かる橋を下流側からアミダくじのごとく通過しながら、僕らはある橋に着いた。
(隠してるんじゃなくて、橋の名前を確認する余裕がなかったのさ。)
橋の上にクルマを停めて真下の川を見る。
すると、いた。デカイのが。
悠に50オーバー。
しかも3匹。
僕らは一気にハイボルテージ。
でも、お互いなんとなくこの予想外の状況に戸惑い気味。
「どうする?」
「あれ目の前にして何もしないわけにはいかないでしょ?」
クルマを停められるスペースを探して、釣り支度をする。
二人とも6番ロッドも持ってるくせに、あえて4番を用意するあたり、僕らも成長したもんだ。
心地よい緊張感と共に、あくまでゲームを楽しむのだ。
二人で同じ岸から魚に対して上流側に回りこみ、ニンフを流す。
正体不明のデカイ奴らは僕らのフライに見向きもしない。
よく言うよね、「見えてる魚は釣れない」って。
でも実際、釣りを始めた僕らからはターゲットは視認できない。
川に入って10m先の水中が見えるわけない。
だからニンフを流してるレーンが当たっているのかわからない。
それでもしばらくはレーンをずらしつつ様子を探る。
アタリすらない。
原因はなんだろう。
魚に近づきすぎた?レーンがずれてる?フライがマッチしてない?
魚がスレてる?それとも奴らに食い気がないのか?あるいは鱒じゃなくて鯉だったりして!?
このうちのどれかかも知れないし、全部かも知れない。
結局こいつらを仕留められなかった僕らには、何がマズかったのかはわからない。
もしかしたらホントに鯉かも知れないし。
ともかく、僕らは連中に匙を投げて、今日のメインへと向かった。
●余市川大江橋下
さっき惨敗を食らわしてくれた奴らが、ライズの主の仲間なんじゃないかなーというのは、なんとなくわかってる。
デカアメか鯉か。
定位してる感じはニジマスっぽい感じなんだけど。。
でも、一応この川にはニジマスはいないことになってるらしいし(本によるとね)、
僕もそれを信じきってるから余計「鯉なんじゃないかなー、もしかして。」なんて思ったりするんだけど、
(しかし本の通りなら鯉もいないはずなんだが。。)
鯉ってなんとなくライズってゆーよりはボイルって感じのイメージだし。
とりあえず、やっぱり釣り上げて確認するしか今のところ手はなかったりするわけなのだ。
大江橋を境にTAKAは上流へ、僕は下流へと分かれる。
まずは、今ではすっかり僕のパイロットフライとなったサーフェスイマージャーを流す。
この時点で朝7時半。水温は16度。目立ったハッチはない。
この前見たライズポイントあたりをめがけてフライを流す。
しかし反応はない。
数度キャストするが、やっぱり反応はない。
なんて思ってたら、超極小ヤマメがフライを食ってた。
このときは6番ロッドを使ってたので、リトリーブしてても魚がかかってたのに
まったく気づかなかったのだ。
流れの中央はかなり深いので岸から頑張ってキャスティングしてると、
僕の上流側でデカいライズ発生。
ナメてんのか。にゃろ。
しばらくすると、フライのさらに下流でライズ発生。
んー、まいったね。
ハッチなんてないじゃん。
何にライズしてんの?
と、思って水面に目を凝らす。
するとね、これだよ。
ヒゲナガのシャック。
これがばんばん流下してる。
でも、この前見たライズよりは小さい。
サイズも大きく見積もっても25cm程だろう。
普段なら25cm釣れればもう満足である。
でも、今日狙ってるのは50オーバーなのだ。
人って面白いね。
30オーバーも釣ったことないくせに。
目的意識とは人を成長させるんである。
50オーバーを掛けて、「おりゃーっ!」と孤軍奮闘してる自分の姿をイメージしながら
キャスティングを続けるも、現実はキャスト&リトリーブが延々と続く。
そうこうしてるうちに、釣りあがってたTAKAが戻ってきた。
話を聞くと、大江橋より上流は新仔ヤマメオンリーだったらしい。
なるほど。
結局、お互い「アレは何だったんだろうなー」という疑問しか残らなかったのでありましたとさ。
●その後の情報
この日の釣行から2週間後に僕の釣りの師匠の一人である小久米さんが余市川を釣った話を聞いた。
小久米さんが釣った時もやはり、あの正体不明のデカブツがライズを披露したという。
そして小久米さん曰く、「ライズした時、体が少し見えたが、あの色はニジマスなんじゃないか」ということだ。
なんと、ニジマスですか。
そしてネットで調べてみると、余市川にデカイのがいるということ、そしてそいつらの正体はニジマスで、かなりスレているらしいことがわかった。
年をとって知恵をつけたニジマス。
僕がそんなやつらにまだまだ勝てるわけがない。
投稿者 fumiaki : 04:26 | コメント (6)
7月31日 堀株川
さて今回は僕とTAKA 、そしてTAKAの先輩であるクボタさんと3人での釣行である。
朝4時ごろ共和町ふれあいセンター裏の駐車場に集合ということだが、
前日僕は尻別川周辺で釣りをしていたので、家には戻らずそのまま集合場所へと来ていた。
普通の公共施設の裏庭にテントを張るわけにもいかないので、久々の車中泊となった。
車中泊とはいえ、運転席を倒して眠るのは遠慮したい。何が何でも横になりたい。
なので、荷物満載の後部座席とカーゴスペースの半分に無理やりスペースをつくる。
さすがに疲れていたらしく、僕としてはめずらしく横になって間もなく眠りについた。
明け方、クルマの窓をコンコンと叩かれて目を覚ますとTAKAがいた。
今回はハーレーで登場である。
スポーツスターの883なのだが、かなり手が入っていて一見しただけではスポーツスターには見えない。
元のパーツが残ってるのか?というほどイジラレまくり、極めつけは低くて長い車体にZの足回りが移植されている。
そして間もなくクボタさんのアウディが到着。
話は聞いていたが、会うのは今回がはじめてである。
挨拶を交わしたあと、早速釣り支度にとりかかる。
ふれあいセンター裏からそのまま入渓。堀株川ははじめてだ。
水温は13度。ところどころで小さなライズがある。
TAKAがキャストすると速攻、チビヤマメがついてきた。
とりあえず様子をさぐるべく、3人でちょっと下るが、どうもこの辺はチビしかいないようだ。
ということで、河岸を変える。
堀株川の少し下流へとクルマで移動し、入渓。
ここから釣り下ろうというクボタさんの声で各々実釣スタートである。
小さな川だが、渓相はすばらしい。
3人で釣ってもポイントに果てはない。
しかし、どうもチビの姿しか見えない。
この川はわりとエサ師にも人気があるらしいから、すでに持ってかれちゃったのだろうか。
大物キラーのクボタさんのロッドも大きなしなりを見せないし。
ちなみに今回つかったのはライツのカディススタイルハックルなしバージョン。
エルクウィングの下の仕込んだ3重のCDCが抜群の浮力をもたらしてくれる。
着水姿勢もばっちりで、パイロットフライとして頑張ってくれた。
チビ払いとして10番、12番と大きめのフックに巻いたやつを使ったのだが、それでもチビが食いついてくる。
ただ感心なのはココのヤマメ、チビでもマッチョなんである。砲弾型のきれいな体型は他ではあまりみたことがない。
途中、流れが深くゆるやかになり、岸際にはブッシュがせり出している。
「昔の尻別川みたいだな」とクボタさんがつぶやく。
「ハマ、ああいう岸際狙うときは普通にキャストしてもダメだ。シュートのあとロッドを振って、カーブキャストをするんだ。」と教えてくれる。
なるほど。勉強になるなー。
しばらく釣り下るがサイズアップがない。
ドライ、ウェット、ルースニングと3人がいろいろな釣り方しながらやってきたのに、釣れるのはチビばかり。
時間も8時近くなり、ポイント移動することとなった。
最後やってきたのは最初の入渓ポイントより上流のワイス温泉裏。
イワナのいそうな渓相である。
早速釣り下り始めるが、なんだかここもチビの様子。
1時間半後、目立った釣果なくタイムアップとなった。
午後から仕事がある僕は彼らと別れ、余市経由で札幌へと戻った。
途中、ふとナビを見ると大きな川が画面に映っている。
余市川だ。
そういえば今年はまだ余市川で釣りをしてなかったっけ。
ちょっと様子を見てみようと大江橋下にクルマを停めて、川を見てみる。
橋の真下から下流を眺めていると、「バシャッ」とかなり大きなライズが発生。
魚の姿は見えなかったが、かなりでかい。
あんなライズは支笏湖で遠く沖の方で起こるライズか、この間のビッグファイト松本でしか見たことないぞ。どうみても50cmクラスだ。
「・・・10分だけ。」
クルマに戻り6番ロッドを取り出す。
ライズしてたということは何か流下してんのかな。
デカいパラシュートアントを結んで、ライズがあったところめがけてキャストする。
フルラインを送りつつ、ライズポイントをフライが通過するが何も起こらない。
あっという間に15分経過。
もう戻らねばならない。
全身緊張気味のハイテンションで、後ろ髪を引かれつつロッドをクルマに戻す。
なんだろうあの魚は?
余市川の魚は鮎、ヤマメ、ウグイ、アメマスのはずである。
うー、一体。。。
打ち合わせの日取り、明日にしとけばよかった。。
投稿者 fumiaki : 00:49 | コメント (2)
7月30日 ソーケシュオマベツ川&尻別川・双葉
なんともややこしい名前のソーケシュオマベツ川。
尻別川上流の広島橋から、上流側を見て左側の支流がこの川である。
広島橋下ではよく釣りをするのだが、ここより上流では釣りをしたことがなかった。
フィッシュランド石山店の掲示板を見ると、このソーケシュオマベツ川では40オーバーのニジマスも上がるとあるではないか。
これは試してみなければならない。
午後3時半、広島橋から入渓。
木が空を覆い隠す川を歩いていくと、突然蛇のお出迎えに遭遇。
スルスルと川を泳いでいく。
エルモンが結構飛んでて、水温は、・・・忘れちゃった。
奥へ奥へと歩いていくと、川が直角カーブになっているところでライズ発見。
が、アントを投げるも反応なし。
どうやら近づきすぎたらしい。
ついてるポイントとライズの大きさからみて15cmぐらいのやつと見た。
とりあえず魚が警戒を解くまで待たなきゃならないだろうが、こっちは先を急いでるので手を変えることにした。
ニンフとマーカーをつけてルースニングに変更。上流側に回り込んでキャストする。
マーカーはこの前買ったおいたC&Fの天然素材のやつのオレンジ。使うのは今回が2回目だが、これが良く浮いて見やすい。
しかもホールをつくってくぐらせるタイプなので、あらかじめ留め具をつけておく手間もなくて楽チン。スグレものである。
しかし、マーカーは優れているのだが使う方の腕はどうも優れていないらしい。
何投か流してみるも反応なし。
最後ウェットを流してみて反応なかったら移動しようと、サーフェスイマージャーをキャスト。
・・・さて、移動しよっと。
ライズを探してさらに上流に進む。
進むことしばし。
プールでライズ発見。
よし。あれ仕留めちゃる。
同じ轍は2度踏むまい。
魚に気づかれないよう一旦川から出て、陸からプールに近づく。
背をかがめて草むらに身を隠しながら静かに移動。
一投目で勝負と、着水姿勢が一番信頼できるパラシュートアントを結び直し、しゃがんだままプールの上流にキャストする。
フライは流れの緩い水面を漂う。そろそろドラッグがかかりそう。でもちょっとこらえてギリギリまで流す。
いや、もう限界かなというところで、バシャっと魚が出た。
やりー。しっかりフッキングしてる。
18cmのニジマスだった。
いやー最高。この緊張感たまらんねー。
ちょっと小さめだが腹の中を見せてもらう。
■こんな感じ。こーゆー写真はあまり気持ちのいいもんじゃないね。
シャックメインで、次に多いのがニンフ、そしてなぜか頭はふたつ、でも体は一つしかないテレストリアルの残骸。
ここを境に引き返し、イブニングの双葉へと向かうのであった。
しかし、双葉はハッチもまばら。
ちょびっとライズもあったが、どうにもできず今回は終了。
とりあえず、ボーズは避けられたのでよかった。
投稿者 fumiaki : 00:39 | コメント (2)
7月23日 日曜日 富山県・岐阜県庄川水系
昨夜は雨も無く、車内でも快適に眠れた。
0430時 には起きて
0500時には釣り開始。
気温21℃、水温12℃、夏の川の平均からすると、だいぶ冷たいだろう。
日の出は0620時頃だった。
0700時まで粘ったが、イワナの追いが2回あったのみでかからず。
最近イブニングで多用する12番・リバースドフェザー・エクステンドボディ・ダン(モンカゲ)を安易に使ったのが良くなかったのかも?モンカゲ飛んでないし…
緑色のバッタが大量に居たが、あいにく緑色のホッパーはすぐ沈んでしまう駄作しか無くて使う気になれなかった。色が濃い目の緑色だったが、あの色のマテリアル持って無いな。
このポイントのすぐ上は、金剛堂山登山口となって、車両乗り入れ禁止だった。見た目は悪くなさそうな渓相だったが、地元のフライマンが二人程入っていたので仕方なく諦める。
場所を変えることにして下流に走ると、10分足らずで右岸にキャンプ場があった。
その下流には大きな堰堤があり、なかなか涼しそうである。
堰堤の上下を探ってみたが、反応なし。堰堤下流も、いい感じなんだけどなぁ…
ここにも緑色のバッタ(8番サイズ)が多く、それに加えてスキー場前ではあまり見られなかった同サイズのクリケットも結構な数が居た。クリケットはさらに太いから、なかなか巻き難そうだ。
百瀬川も魚は居るんだろうけど、魚影の濃さがどうもよく分からなかったので利賀川に移動する。
昨夕釣った利賀コンクリート付近、万世橋の下流に入る。
1030時から釣り始め、最初に狙った深場でちょっとしつこく粘ると、
底の方から勢い良く魚が飛び出してきた。
流芯で派手に暴れて楽しい手応え。
その代わり、このポイントはもうダメだろうなぁと思いつつ寄せてみたらまたまた23cm。
どうもサイズアップしないなぁ。
でも僕には珍しいくらいの幅広ニジマスで思わず嬉しくなってくる。
肝心のストマックは
マダラニンフ 3
カディスラーバ 1
白い細長いの? 1
8mm前後のアリ 3
4mm前後のアリ 多数
ということで
ヒットフライ
10番のフォームホッパー、しかも
色はタン
全然ハズレ、
ブー!!
でした。
その先の堰堤下は見るからにイワナ団地といった風情だが、意外にも何の反応もなかった。続いて堰堤上も見てみるがまるでダメ。
一度川から上がり、車をちょっとだけ動かして、今度は利賀コンクリートの下流から入る。昨日釣れたのと全く同じようにやってみようとしたが、水量が思いの外減っていた。
良さ気なポイントからも反応はなく、幸先が良かった分がっくり。しばらく釣り上がると最初に狙ったポイントに来てしまった。
最初のポイントを過ぎ、また堰堤下の沈みブロック帯に来てしつこく狙うとイワナ?がフッキングしたが、合わせが大きすぎて水面に飛び出てバレてしまった。
焦りすぎは禁物である。
結局ここで3時間(←遡行が異常に遅い)を費やしてしまった。
他にめぼしいポイントも見あたらなく、岐阜方面に戻りつつ川探しに移行することにして、岐阜に入る前に県境近くの境川ダム(桂湖)を偵察に行く。
ちょっと期待してたが、そんなに都合よく行くわけもなく、水は濁っていた。
しかも、子供のボート競技会中!!
打ちのめされて岐阜に帰る。
1528時、白川村内の庄川本流、白弓スキー場へ行く橋を見てみると、去年ライズを釣った橋の真下の小さな流れ込みが跡形もなく消えており、それこそ足首くらいの浅瀬になってしまっていてがっくり。
荘川に入った頃から雨が降り出した。
牧戸のスタンドで給油したら1リッター142円だった。8月の値上げ以降はもっと高くなっていることだろう。
1618時から約2時間半、寺河戸川に入るも何も無し。
暗くなってきて慌てて一色川に移動し、堰堤下でイブニングを狙うと小さなアタリがいくつかあった。
良型らしき反応も1つだけあったがフッキングせず。
視認性と浮力を重視するあまり、ちょっと外れているようだと思いつつ毛むくじゃらのスティミュレイターを使ってしまったのがいけなかったのだろうか?
今日の教訓は、最初から切り札フライで挑戦するべきである、ということだった。
ちなみに、モンカゲらしきダンが1匹居た。
今回も反省の多い釣行だった。
7月22日 土曜日 富山県庄川水系
この前の週末は三連休だったが、2日目からの雨で各河川が濁流になり、不完全燃焼のまま終了した。
700km以上走り回った割には釣果が著しく伴なっていない。
それから一週間、九州から北陸-長野にかけて記録的大雨が続いたが、岐阜では金曜日くらいには小康状態になり、日曜の昼までは天気が持ちそうとの予報になった。
これは行くしかない。
11時半頃自宅を出て、利賀に着いたのは
1450時頃、約170kmの道のりである。
とりあえず上流へ向かうと、小さな集落に漁券売りの看板が。
一般民家らしきそこに入ると、玄関には数年前のローカル新聞が綺麗に納められて飾られていた。
家人が奥から出てくるまで暇だったので読んでたら、そこのご主人が記者をガイドした記事らしい。おばあちゃんに聞くと、照れくさそうに教えてくれた。
みんなここよりも上流に行くらしい。
記事では、ここの上にあるダムのすぐそばであっけなく釣れた、とのこと。記事はちなみに6月下旬の話だった。
ここで年券が2,500円位という話を初めて聞き、ついつい買ってしまう。あと2回も来れば元は取れる。
そこのすぐ上にあるダムの上流から入ってみる。
15:45時
気温 27℃
水温 15.5℃
汗ばむ陽気で、久しぶりに日焼け止めを塗る。
緑の小バッタが大量発生し、フライにいくつか追いがあった。
タンカラーのホッパーには反応アリ。
黒アントには何故か反応無し。
すぐに水量に押されて遡行できなくなり、川からあがる。
しばし川を眺めるが、こりゃ移動した方が良さそうだ。
前回調子の良かったポイントへ行こうとしたが、ちょろちょろとしか流れてなかったそこは、
もうダムのように様変わりしてとても対岸に渡ることなどできなくなっていた。
それから色々走り回り、下流の方でダムに出会う。
18時を過ぎていい時間帯になってきた。
したし見た目良さ気なダムのバックウォーター付近もさっぱりダメ。
ダムに見切りを付けて次のポイントを探しているともう19時近い。
利賀セメント付近で良い淵を見つけたので釣り上がることにした。
だが、思いの外水量があって遡行できない。
途中の沈みテトラからの流れ出しで何とかイワナを1匹キャッチした。
その後はもう川通しには危険な暗さになったので退散した。
ストマックのメインはアントだった。
● 左側、マダラのニンフはウイングパッドが黒くなり、剥がれそうだ→羽化時に食われたか?
後はアントがメインで、小さなニンフ少々 フライはまたリバースドフェザー・エクステンドボディ・ダン
20:00時には百瀬川沿いの天竺温泉でリラックスし、百瀬川沿いのスノーバレー利賀の正面駐車場で一晩明かすことにした。
風が若干強いので、ガスの風防代わりに車を使う。
キャンプ用チェアーでくつろいで、星空を眺めているといい気分だ。本州にしてはなかなか綺麗な星空じゃないの。
明日こそ釣れるかね~。
期待だけはいつもふくらむ。
投稿者 masaki : 00:21
7月17日 月曜日 小鳥川→速攻帰宅
連夜の雨はまた夜中に激しくなり、やる気も削がれたが、それでもまだだいぶ暗い0430時にはポイントへ向かって移動した。
0500時頃、薄暗い堰堤に到着すると川はすっかり変わり果てて真っ茶っ茶。
あれだけの雨ならあたりまえか。
上流の元田地区、太郎嶋橋も泥ドロでもうだめ。
最後望みであったこの川も濁流となり、やっと帰る決心がついた。
帰るなら連休最終日の渋滞に巻き込まれる前に走るのに越したことはない。
0526時、元田地区の太郎嶋橋を出発し、そこから
8.8km、12分で宮川を渡る河合橋通過。
14.7km、20分で国道41号線に出る。
36.7km、47分で卯の花街道経由で国道158号線に合流。
65.8km、1時間17分後荘川の牧戸通過。
牧戸では国道沿いの歩道が大雨で冠水しており、側溝からはすさまじい勢いで水が溢れ出ていた。
金属の蓋を斜めに持ち上げるパワーはおそろしい。こんな所はさっさと離脱するに限る。
● 荘川の牧戸、国道沿いの歩道で側溝から水が溢れてて、側溝の蓋を持ち上げていた
そして169.5km、3時間27分後、帰宅。まだ朝9時になったばかり。
一体、この三日間は何だったのか?…
まあ、初日だけでも釣りできて良かったね、としか云いようがない。
これだけの大雨なんだから、無事に帰って来れただけで良しとするか。
隣の長野じゃ大きな被害も出てるくらいだったから、行くべきではなかったのかも。
今回の3連休 の結果
総走行距離 767.6km
釣果 初日 イワナ小型10未満+24.5cm
2・3日目 ゼロ
…おいっ!!(瀧汗)
帰宅後、ネット通販で頼んでいたETCが配達された。
午後は次回釣行に備え、苦痛のドライブなんかもうすっかり忘れて、車いじりに没頭したのであった。単純である。
ETCの取り付けは、最近カー用品店では順番待ちで何日後かに予約して待つのが普通らしく、すぐやってもらえるとは限らないとのこと。そして取り付け料金も5,000円以上が相場になっているので、非常にばかばかしい。
車のDIYの知識は何もないが、自分でやらなければとても損する気がしたのでネットで一から調べて自分でやってみた。
一週間以上前からエアコンやカーステのあるフロントパネルを外したりして練習したのに、本番は予想以上に簡単で、気が抜けたくらいだった。
それでも取り付け位置などを吟味し出すと果てしなく迷ってしまうが、それはアレンジの問題であって、取り付けはやはり簡単としか言いようがない。
オート○○クスにイエロー○○ト、だいぶ派手に儲けとるやねぇか!
それはともかく、取り付けはいずれ詳しくアップしようと思います。
ん?せっかくのまとめも話がずれちゃった??
投稿者 masaki : 23:09
7月16日 日曜日 富山県 庄川水系~岐阜県 小鳥川
やっと来れた初めての富山釣行、天候が悪化することはわかっていたがそれを承知で来た甲斐があった。昨日は一応釣れたからね…
前夜からの雨は勢いを増し、午前4時ころに目覚めるが雨の激しさで起きる気にもなれず、また寝る。
0530時頃、明るくなって雨も少し弱くなったところでポイントへ向かうが…
折角昨日のうちに今日の分の釣り券も買ったが、前夜から川はかなり濁っており、わずかな希望を抱いて朝まで待ったけど、そりゃ無理なのであった。
利賀川と百瀬川で濁りのない支流を探したら、唯一濁ってない川を見つけた。ちょうど利賀から百瀬に行くトンネルをまっすぐ行った川である。
しかしここは小さすぎ、しかも私有地で立ち入り制限されていてダメだった。
結局百瀬川沿いの宮崎商店という雑貨屋さんで相談すると、遊漁券を払い戻してくれた(普通やってくれないと思うが)。何ていい所なんだ。釣りの話をしているうちに、大きな魚拓を持ってきた。やる気は出るんだけど川がねえ…
雨は北から南に拡大している。南に向かえばまだマシだろう。諦めて岐阜県内に戻ることにした。
それにこの雨では、岐阜と富山を結ぶ庄川沿いの主要国道も通行止めになりかねない。万一の通行止め前にとりあえず岐阜県内に帰っといた方が無難だ。
前日は夕方しか釣りできなかったので、今日こそ本格的に釣ろうと思ったのに…
どうせどこも濁ってて釣りにならんだろう、と思うと脱力してしまい、抜け殻のようになって岐阜へ向かう。どうせ時間もあるだろうし、と思って寄り道する。
岐阜県の白川郷と一緒に世界遺産になっている富山県五箇山合掌集落に寄ってみた。
ふ~ん、集落内に入ったのは初めてだが、道路も町並みも驚くほど綺麗に整備されている。
車で集落内に入ったら、狭かったのですぐUターンした。
あまりに整備されすぎて人工的なこぎれいさというか、テーマパーク?って感じだった。
ここよりは、僕は白川郷の方が生活の匂いがして良かったと思う。
一ぺん見てみるのはいいと思うけどね。
そこを過ぎて岐阜県境に近づくと、境川ダム(桂湖)と云う看板を見つけたので何となく行ってみる。
道はガードレールもない高い断崖でちょっと怖かったが、上に着いてみたら立派なビジターセンターがあり、オートキャンプ場やボートランプなどもあって整備が行き届いている。
● 境川ダム(桂湖)バックウォーター方面からビジターセンター方面を写す
ダムの水はキレイで濁りの影響もない。ビジターセンターのテラスからしばし湖面を眺めていると、遠くの岸寄りで大型魚のライズを見つけてしまう。どこも濁ってるなら、今日の勝負はココしかない!?
慌ててビジターセンターの係員に聞いてみたら、6月20何?日にニジマスを放流して釣り大会を行ったとのこと。結構大きいやつを放流したよ、と教えてくれた。
どうやらここのダムは電力会社?かどこかに属しているらしく、下流の川の漁協とは無関係であり、遊漁券無しで釣れるとのこと。
いや~、いい話聞いたなあ。
こんだけ奥地で標高も高いし、シーズンが良ければよっぽど釣れるんじゃないかな?
でもここのダム、あんまり噂聞いたことないし、名前もよく知らんしなあ…
とりあえずバックウォーターまで行くと、地図ではまだ先があるはずの道路が無くなっていた。
バックウォーターは大規模な断崖絶壁でとてもじゃないが釣りどころではなかった。川からは大量の泥水と流木が流されてきて、渦を巻いていた。
どうやらこの川が県境らしい。
遥か下流側、岸の傾斜が緩やかなところには2人のルアーマンが釣りをしていたので、少しほっとする。知らないところで釣り人がいると、ちょっと心強いよね。
● とても小っちゃく写ってるが、がんばれルアーマン
左側奥の平坦なところがキャンプ場
バックウォーターから細長く流木の筋が沖合に流れ、その筋沿いにライズがある。
しかしどうやら頭と前部が太いのでコイじゃないかな、と云う雰囲気である。
それでもじっくり見ていると、途中深場から急浮上で現れてライズして、そのまま急潜行していくシャープな動きの魚もいた。ありゃトラウトなんじゃないかな?快適な水温の深場からヒットアンドアウェイ、と勝手に想像してしまう。
もう少し投げやすそうなバックウォーターとビジターセンターの中間辺りに向かう。
ルアーマンのポイントが良さそうだが、なかなか空かないので、ひとまずオートキャンプ場近くの休憩ベンチで朝ご飯。
といっても、お湯を沸かしてカップラーメンを食べるだけだけど。
久しぶりに体も温まり、雨にも負けずやる気が出た頃にはルアーマンもいなくなっていたが、とりあえず休憩ベンチのすぐ前を探ってみることにした。
水温は16~17℃くらいだったと思う。
結構すぐかけ上がりになってはいるが、イマイチ投げにくい。水温も低くないし、魚影も最初のライズ以降さっぱりだし、雨が激しくなってきて気力が失せて撤収。
ま、来シーズンの春にでも来てみよう。
それから岐阜県内に戻り、白川村から荘川→高山→平湯→神岡→河合村と、ぐるーっと一周して場所を探した。
御母衣湖は大減水で、増水時には水没している<ひょうたん>が陸続きになっていた
御母衣ダム上流の庄川本流も泥濁りで全然ダメ。
牧戸のシェルで少量給油。案の定、高い…
一色川に行くと、一応釣りになりそうな濁り具合である。でもここはいつもくるから今日はパス。
● 一色川の三島酒店 自動販売機に着いていた フタスジsp 体長 18mm
次の寺河戸(地元では「てらこうど」)は本流よりマシ、一色よりダメな濁り具合でここもかなり厳しい。
旧清見村を経て旧高山市へ入る。
ちなみに、高山での給油は国道41号線に看板のあるスーパー「バロー」すぐ近くのシェル(セルフ)が信頼できる中で一番安い。
それはさておき、高山を過ぎて小八賀川もダメ、得るもの無くて通過するのもしゃくなので、道端で水の補給。
平湯を越えて蒲田方面に行く途中も「天狗ノ水」でまた休憩と水の補給。
庄川下流に始まり、庄川上流、一色、寺河戸、小鳥川上流、川上川、宮川上流、小八賀川、平湯川、蒲田川、高原川、宮川下流、小鳥川下流etc…
まあよく走ったものだ。目的地もなく場所を探しながらこれだけ走ったのは初めてだ。
こんだけ走ったけど、あまり濁ってなかったのは一色川と小鳥川(ダム下流)くらいだった。
蒲田も何とかやろうと思えばできないこともなさそうな濁り具合だったが、水量多すぎてダメ。流される。
あとは釣りには厳しい濁り具合で、有名な川ってのはやっぱり状態がいいから魚を保持できるのかなあ、と考えたけどどうなんだろうね。こっちの方が雨少なかっただけかも知れない。
でもまわりがダメでそこだけOKなら、やっぱりその川の実力かな?
真相は藪の中。
ぐるっと回って、小鳥ダム下の小鳥川の目指すポイントに着いたらもう真っ暗。急なダートを降りて川べりまで行き、車を前下がりになるくらいまで川に近づけてライトを照らすと笹濁り。これならいける。
安心したのはいいが、雨は依然いい勢いで降っており、ここで夜をこすのは自殺行為なので高台へ避難する。
もうちょっと先まで行くと、元田という集落があってそれより上流はどこかで通行止めになる。
元田にある太郎嶋という橋に来てみると、橋のすぐそばを
緑色の小さな光がフワフワ浮いていた。
ぎゃー!!
と驚いたがよく見るとそれは一匹のホタル。はかなげに対岸へ飛んで行った。
蛍なんて何年振りに見たんだろう。
一匹しか居ない理由が、環境悪化によるものなのか、それともあの蛍だけ時期がずれてしまったのか、僕には知るべくも無い。
どちらにせよ、ホタルを見た嬉しさと同時に、はかなさも感じさせる光だった。
ここで引き返そう。
自販機でビールを一本買うと、多数の虫が付いていた。
ウエノヒラタ 捕獲時はもっとオレンジ色が濃かった
よくわからない小さいヤツ
ミドリカワゲラの親戚
ミッジ
など。
ここでは一泊駐車できるスペースが無く、しかしこの付近も何もないのでちょっと心細くなり、結局町まで下りていった。
町から反対方向に峠道を進むと温泉があるようだが、こんな日のこんな時間にやってる可能性は低い。
車中泊での入浴は体力回復の最重要事項だが、この日は諦めた。
集落には旧村役場と駐在所の間に適度な駐車場があって助かった。駐在所の横なら、変な人が来ても安心だろう(多分)。
というか、一番の不審者は僕じゃないの??
今晩の夕飯は、またもカップラーメンである。雨が小降りになったので、外でキャンプストーブが使える。
駐在所の横で湯を沸かしてると軽くドキドキした。駐在さんに見つかったら職務質問されそうでやだなあ。
この晩も途中で買ったビール1本でリラックスしてると、ボンネットの上で倒してしまった。
ああ、ビールが!…
と共に
ああ、ボンネットがビール浸し…
バカなことをやって悲喜こもごものうちに寝てしまうと、激しい雨でいつの間にか車内は曇りまくりになりつつ、夜は更けていった。
この雨ならボンネットにビールの跡がつくこともないだろう…
この日の走行距離、ざっと343.6km。
0530時から2100時まで走り続けた。
ああ、疲れた…(憑かれた?)
7月27日 豊平川・ウォーターガーデン前
札幌のど真ん中を流れる豊平川。
川の上を通るたびいっつも思うのだが、この川、ホントに魚がいないんだろうか。
でかい川だし、魚がつきそうなポイントだって結構あるし。
それに上流では釣り大会用に放流とかしてるし、秋にはサケも上るし、たまーにでかいのが上がったりするとニュースにもなったりするから、まったくいないわけではないんだろうけど、釣り人の姿なんてめったに見ない。
ま、街の真ん中でウェーダー履いて本気でやってる姿を想像すると、かなり恥ずかしい気もするので、釣り人がいないのはそんなところが大きな理由だったりするんじゃないかと、僕は見ている。
しかしね、家から5分の一級河川で釣りをしないのはヒジョーにもったいない気がする。
なので、恥ずかしいのをこらえて行ってみた。
とはいえ、イブニングはさすがに人も多くてやっぱり恥ずかしいので、朝行くことにした。
シャイなんだよね。僕。
●南20条付近の堰堤
さて、午前4時。
まずは南20条あたりの大きな堰堤。水温13度。
エルモンがたまに飛んでる。
とりあえずどんな虫がいるのかチェック。川底をごしごし靴で引っ掻いて、ネットでキャッチ。
ヒラタのニンフが確認できた。
よしよし飛んでるのと水中のと一致してる。
ヒラタは水の綺麗なところじゃないと生息しないというから、豊平川の水はかなり綺麗であると考えていいみたい。
ライズはないので、サーフェスイマージャーを結んで、堰堤上にキャスト。
流れに揉まれてフライが深みに入っていくはず。
堰堤上をキャストしながら歩き、こちらの岸から対岸、そしてまたこちらの岸へと一往復。
途中、フライをニンフに変更した20数キャストのうちアタリゼロ。
ここに魚はいないと見ていいだろう。
なので次のポイントへと移動する。
●ウォーターガーデン前
支流の堰堤から釣り下るが反応はない。
ここらへんはチビヤマメが釣れるはずなんだが。
朝、5時ぐらいなると釣りをしに人がちらほら現れる。
なるほど、釣り人いるんだね。
エサが二人とルアーが一人。
見た目、フル装備なのは僕とルアーの人。
エサ2名はどうみても近所のおっちゃんとおじいちゃん。
朝の散歩は釣りでキマリ!という、のどかな感じ。
■ウォーターガーデン前の合流地点。かなり激しい流れ。左上、ちっちゃく見えるのがお手柄ルアーマン。
反応のないまま合流地点までやってきた僕は気合を入れなおす。
合流付近は流れも強く、豪流となってる。
こんなところについてる魚がいるとすれば、それなりのツワモノのはずだ。
ルードボディストリーマーをリードに、ヘロンを巻いたデカいセッジパターンをドロッパーにしてキャストする。
僕と同じぐらいのタイミングで一足早く合流に入ったルアーマンも、2投目をキャスト。
するとなんとまあ、速攻ヒット。
短いルアーロッドががっつり曲がってる。
魚はしばらく暴れたあと、御用。
遠目にはわかりづらいが、銀色の魚体でサイズは25、26cmといったところか。
魚種は不明。
しかし、こりゃたまげたね。
ルアーマン自身もちょっと驚いてたみたいだけど。
いやー、豊平川、いるじゃないですか。
そんなの見せられたらね、誰でも目の色変わっちゃうってもん。
しかし僕にはビッグフィッシュどころかあたりすらない。
どうもルアーマンが立っている、合流からちょっと下あたりがいいポイントのようだ。
となりの芝生はなんていうけど、さすがに合流直下は流れがキツすぎたか。
ま、でも割り込んでくのはマナー違反だしね。
結局この日はあきらめ撤収。
魚がいることはわかったが、どうせ釣るならもっとロケーションの良いところで釣りたいなとも思ったりもする。
なので今後、街中で釣りをすることはないかもねー。
釣るだけがフライの楽しみじゃないのかも。