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7月17日 支笏湖&ビッグファイト松本


■ようやく出番を迎えたビニールカヤック。こんなもんでもそれなりに遊べる。

●支笏湖

さて、釣りキャンプ2日目である。
朝4時起床予定が目が覚めると5時前。
寝坊した。。
テントからごそごそ這い出ると、TAKAも起きてきた。

とりあえず今朝の予定は、昨年末購入しておいたインフレータブルのビニールカヤックによる、初のボート釣りである。

コンパクトに収まったカヤックを電動ポンプとダブルアクションポンプの2段攻めで膨らます。15分ほどで完成した艇を湖に運んで、ビールをかけて進水式。

「どうか、沈没しませんように。。」


二人ともライフジャケット着込んで、9ft6番の竿を携え出航。
気分は海賊である。

しかしこの艇、フィンがついていないのでうまく直進できない。
ちょっと漕いでは右に回転、ちょっと漕いでは左に回転と、なかなか前に進まない。
海賊もワリと大変だ。

おっかないので岸からつかず離れずの距離でちょびっと沖合いを進む。
水中を見るとなかなかの深さだ。

支笏湖の水は透明で、底まではっきり視認できる。見たところ魚の姿はない。

出航して間もなくすると、空からジェット機のような轟音が。
二人とも雷とは思いたくないので、「飛行機かな」なんて言ってるが、現実は無情である。
空からぽつぽつと水滴が落ちてきた。

20分ほど漕ぎすすんだところで、雨は少しづつ勢いを増していく。
「戻るか..。」なんとなく二人とも弱気になりはじめ、キャンプ場に船首を向けた頃にはすでにずぶ濡れ。
湖岸の木の下を進んで雨と雷を避けようとするも、座礁しかかったり散々である。

しかしこれまで岸からしかみたことのない湖の構造がわかって面白い。水面の潮目は湖底のストラクチャーによってできてるらしい。
魚影を探すが魚の姿は一向に見えず。魚ってこんなにいないものなのか。
それを考えると、普段、岸でロッドを振っている自分たちがちょっとかわいそうに思えてくる。
湖で魚を釣るには回遊をとらえなくてはならないようだ。

かくして都合30~40分の航海は、ロッドを振ることもできず、そそくさと退散して終了。
今度は天気だといいなぁ。


朝から振り始めた雨は、午後まで止んだり振ったりをだらだら繰り返し、結局釣りができず終い。
タイイングしたり、キャンプ道具の片付けをしたりして、今後の予定を立て直す。

美笛という現在地を考えれば、尻別川や長流川あたりに移動するのが妥当な線だと思っていたが、TAKA提案により、尻別川支流のビッグファイト松本という管理釣り場に行くことに決定。

前々から気にはなっていたのでこれはいい機会だ。昨日はチビしか釣ってないし、ちょっと大きいのを釣る感触を味わってみたい気もする。

かくして午後3時前、美笛キャンプ場をあとにした。

●ビッグファイト松本


僕は管理釣り場ははじめてである。
せっかく北海道に住んでいるのに、入漁料ならともかく、釣堀なんてというのが本音なのだ。
しかし、このビッグファイト松本、あなどれなかった。

午後4時前、ビッグファイト松本到着。駐車場に車を入れると間髪いれず、ちゃきちゃきした管理のおばちゃんがやったきた。

「あ~ら~、高田さん、いらっしゃい。今日はロッド1本?2本?」
場末のスナックのママじゃあるまいし、めちゃめちゃ商売ッ気たっぷりのお出迎えである。
てゆーか、TAKAってすっかり常連なんだ。。

しかも後でわかったことだが、ここはどうやら駐車場に車を停めた瞬間から料金が発生するらしい。
ススキノでもそこまでキビしくないぞ。
ビッグファイト松本。ますますあなどれん。

釣り支度を整え、ポンドに向かう。
4つのポンドとそれをつなぐ小渓流からなるこの管釣り、まずはその魚の量とイキのよさに驚かされる。
30~40cmのニジマスがうようよ。ところどころでライズの波紋が広がってるのを目の当たりにすると、否応なくスイッチが入る。

はやる気持ちを抑えつつ、まずはTAKAの動きを観察。
何気に慣れてる感じの彼がキャストをすると、いきなり魚が水面を割る。
ロッドが大きくしなって、渓流ではなかなかお目にかかれないサイズの魚を速攻ゲット。

うーむ。すごい。。


僕も昼に巻いておいたダンパターンをキャスト。
が、でない。。
なにくそと手前のライズにフライを送り込む。
そして3投目。来た。

ロッドがしなり、ラインが水中に引き込まれる。すごいパワーだ。
尺上はサケしか釣ったことのない僕にはこの感触は初。
快感だ。
ニジマスのパワーを実感しつつ、バラさないよう寄せる。

そしてなんとかランディング。
最高である。
釣った魚を両手で持って記念撮影してみたかったという僕のささやかな願いがようやくかなった。


■これがそのささやかな願いがかなった写真。


かくして大きい魚の手応えを実感することができたのであるが、ここからこのビッグファイト松本の底力を思い知らされるはめになる。

2尾目にかけた魚はパワー全開で逃げまくり、取り込み寸前でラインを切って姿を消した。

なるほど。ラインはしっかり接続しておかないと泣きをみるのね。

せっかく魚がフライをくわえる瞬間を観察できるのだからと、普段使うことの少ないパターンをここぞとばかりに実験。

まずはスティミレーター。つくってみたものの、普段の僕のテリトリーでは出番はない。
こいつをキャストすると魚がよってきて食らいつく。しかし、反応したのはチビ。フッキングできない様がまざまざと見える。
大物はフライに近寄ってはくるが、フライを確認すると方向転換して去ってしまう。
んー、以外に賢いな。

今度は投げたスティミレーターを沈ませてリトリーブ。すると魚が追ってくるのが見える。
なるほど、浮かせても沈ませてもいけるとはこのことか。
しかし、どの魚も反応はするがフライを見切ると去ってしまう。

次は新開発のモンカゲ。ようやく実釣テストができた。
キャストしてもなかなか反応しない。おかしいなと手前に落として確認すると、着水姿勢が乱れてる。
これはいかん。C14-BVが軽すぎて水面を突き破れないでいるのだ。
フックにつばをつけて再度キャスト。今度はうまくいったはずである。すると魚がでた。が、フックできず。

なるほどねー。魚ってシビアだね。
ずぶ濡れのフライはもう投げれない。このパターンは1個しか用意してなかったので、これでテスト終了。
フックできない原因を考えると、なんだろね、パラシュートが大きすぎたのか、フック形状とフライパターンがマッチしてなかったのか、どちらにせよ改良の余地アリ。これがフィールドだったら悲しいぞ。

その後いろいろパターンを替えてキャストしてみるが、なかなか魚がでない。
はて、なんでだろ?

一方、離れたところ釣ってるTAKAはばこばこ釣ってる。んにゃろ。やるじゃねーか。

ひとしきりドライを試したところで、今度はウェットを結ぶ。
まずはウェイトを巻き込んだピューパパターン。リトリーブすると底を泳ぐやつ。しかしこれには魚は全く反応せず。
次は中層を泳ぐやつ。これには反応して追ってくる。しかし、フライを確認するとUターンしてしまう。

フィールドでは絶大な効力を発揮するウェットフライだが、ここでは通用せず。
ここではリアルなパターンじゃないとダメなのか。

時折でかいニジマスが水面高くジャンプしてなんか食ってる。
一度目のジャンプで食い損ねると、間髪いれず二度目のジャンプをして空中の虫を捕食してる。
そんな光景を見たのははじめてで、改めて魚の能力の高さを実感する。
飛んでる虫を食うなんて、魚ってよく見てるんだねー。

飛んでるのはほとんどが蚊。カゲロウもちょっといたから、最初は釣れたんだろうが、その後僕が使ったフライはどれもマッチしてない。

魚のフライに対する反応を見てると、マッチザハッチが鍵のようだ。
ならばここで使うべきはユスリカパターンか。

フローティングのミッジをキャストすると再び反応がでてきたが、フッキングまでいたらない。

なんだ、いったいどういうことだ。
だんだんわけがわからなくなってくる。

結局その後は魚を掛ける事ができず、タイムアップとなった。
いくら止水のポイントのフライを見切られやすいところで釣ってたからとしても、魚の出方が腑におちない。


釣りを終えて、キャビンに戻ると、おばちゃんが暖かいコーヒーをいれてくれながら、今日の魚の捕食パターンを教えてくれた。

おばちゃんの話では今日は魚はオドリバエをターゲットにしていたというのだ。
オドリバエ。。マジすか。。

あのジャンプしてた魚は飛んでるオドリバエをくってたのか。
僕のフライボックスにはオドリバエも入っていた。
でもオドリバエくってるなんて考えもしなかった。

おばちゃんは続ける。
ココの魚にはペレットを与えてるわけではない。水生昆虫の豊富なここのポンドではその日のハッチに合わせて、魚は毎日捕食するターゲットを変えているのだという。
ある日はメイフライに、ある日はユスリカにと魚の捕食するものは毎日変化する。
今日はどうやらオドリバエをくっていたようだから、オドリバエをなげれば一発だったろうって。。

セレクティブなトラウトもさることながら、このおばちゃん、いったい何者だ?
魚もすごいが、あんたもすごいぞ。

改めて状況判断と観察がいかに大切かを思い知らせた気分だ。

かくして僕の初管釣りは、マッチザハッチの重要性を改めて認識させてくれるものとなった。ってそんな管釣りありかよ。

ビッグファイト松本恐るべし。


投稿者 fumiaki : 2006年07月21日 08:40

コメント

▼投稿者 masaki : 2006年07月21日 15:06

僕も最初の管釣りは完敗だった。
自然渓流を使った管釣りでも、ボウズ食らったし。めっちゃシビアやね。

ビッグファイト長く通えそうで面白そう。いい所行ったんじゃないの。

▼投稿者 fumiaki : 2006年07月21日 17:31

管釣り、なめてたよ。
今回はいろいろ勉強になったなー。

この経験をフィールドに活かすのだ。
がんばろっと。

▼投稿者 トラウトハンター : 2006年08月24日 18:09

はじめまして。面白く読ませて頂きました。実は同じ日にBFMにいました。きっと顔を合わせているかもしれません。ここの魚は侮れません。フライもそうですし、止水なのでラインの影でも出にくくなります。この日は普段かみるとかなり難しいパターの日でした。常連さんもパターンを見つけるのに苦戦していましたし。
それとちなみに料金はフィールドに出てからで、休憩は時間に加算されていません。

▼投稿者 fumiaki : 2006年08月24日 18:33

トラウトハンター さん、はじめまして。

同じに日に行ってたんですね。

いやーしかし、ビッグファイト松本にはまいりました。すごいところですねー。

ぼくはまだまだ未熟者なので、ラインの影までにはぜんぜん気がまわりませんが、シビアな状況というのを体験できて良かったです。

また是非行ってみたいです。
お会いすることがあればよろしくおねがいします!

▼投稿者 fumiaki : 2006年09月04日 00:59

トラウトハンターさんて、もしかして双葉スペシャル1号・2号の作者の方ですか?

違っていたらごめんなさい。

▼投稿者 トラウトハンター : 2006年09月06日 00:47

こんばんわ。
私は双葉スペシャルの作者・・・・ではありません。双葉スペシャルってどんなフライですか?
BFMでは釣り過ぎて腱鞘炎の人がいます。
うーなってみたい。

▼投稿者 トラウトハンター : 2006年09月06日 00:48

こんばんわ。
私は双葉スペシャルの作者・・・・ではありません。双葉スペシャルってどんなフライですか?
BFMでは釣り過ぎて腱鞘炎の人がいます。
うーなってみたい。