« 5月27日(土) 御母衣湖・庄川釣行 | メイン | 6月3日 瑞穂ダム&千歳川&尻別川双葉 »
5月20日 瑞穂ダム&漁川
●まずは瑞穂ダム
朝(っていうか夜中?)1時半に札幌を出、瑞穂ダムへと向かう。
出発時間だけは漁師ばりである。
ついでに釣果も漁師ばりであって欲しいものであるが、そこはなかなかうまくはいかない。
3時前には現場に到着するが、暗闇のダムに一人はちょっと恐い。クルマのエンジンをかけたままラジオ全開で準備。(魚、逃げないのか?)
イナムくんの話では、以前夜明け前にライズが雨のようにあったというが、この日はまったくライズがない。
空も白みはじめた頃からようやくライズが始まるが、どうも散発的である。
水温は10度。目立ったハッチはない。
前日に巻いたサクラ用フライをリードに、ドロッパーにマドラーミノーをつけてキャストを繰り返す。
Type3のシューティングヘッドに0.25mmの鉛線を4重に巻きこんだフライは結構深いところを泳いでいるはずである。
反応がないのはあるいはフライの姿勢がおかしくなってるのかと、水中での姿勢をチェックするが、きれいにキールとなって泳いでいる。
じゃ、リトリーブの仕方に問題があるのかとも思ったが、それほどおかしなリトリーブをしているつもりもないし。
はてさて困ったもんである。
![]()
■サクラマス用ストリーマー。
フック:TMC7999#4、スレッド:ユニスレッド6/0ファイア・オレンジ、ウェイト:0.25mmレッドワイヤを4重、アンダーボディ:フラッシュティンセル、オーバーボディ:イージーボディ ブラック、タグ:ユニスレッド6/0ファイア・オレンジ、アンダーウィング:ティンセル&バックテイルホワイト&Fl.イエロー&グリーン、オーバーウィング:ピーコックハール、アイ:なんちゃってジャングルコック
なんの変化も起きないまま時間だけが過ぎてゆき、午前6時をまわったあたりで背後で人の気配。
どうやら別の釣り人がやってきたらしい。
構わずキャストを続けると、僕とはちょっと距離をおいたところでキャストを始めた。
びっくりしたのがそのキャスティングで、8ftぐらいの竿にたぶんシューティングヘッドをつけているんだと思うが、ロッドを前後に力いっぱいビュンビュン振って、最後は親の仇といわんばかりの渾身のシュートを放つのである。
不思議なのが、そんな力いっぱいのキャスティングでちゃんとラインが飛んでいくのである。それも結構な距離飛んでいく。
キャスティングっていろんなやり方があるんだなーなんて思いつつ、その後のアクションをさりげなく観察してると、キャスティング後は物音たてず静かに、かつ小刻みにリトリーブしている。
アタリはないようだが、その人がシュートしたあたりでバシャっと魚がはねた。
魚が反応したのだろうか。
フックはしてないようなので実際はどうなのかはわからないが、今までなんの反応もない僕にはちょっとうらやましい。
日がすっかり昇って気温もあがりはじめ、カワゲラのアダルトが飛び始めたので、ドライに出るのか疑問ではあったが、新開発のスルーウィングカワゲラアダルトを投げてみることにした。
![]()
■新開発スルーウィングクロカワアダルト。インジケーターをつけないとだめだね。
フック:TMC102Y#15、スレッド:ユニスレッド8/0ブラック、テイル/アンテナ:ムースメーン、ボディ:タシロRSCダブ#07、ハックル:コックネックブラック、ウィング:TMCスルーウィング クリアダン
インジケーターをつけていないこのフライは逆光なら辛うじて視認できるが、ちょっと陰に入ると見えなくなってしまう。これは改良せねばなるまい。
しばらくキャストするが、反応はない。ユスリカもとんでいたので、ユスリカのアダルトパターンに変更し、キャスト。なにも起こらないしいいかげんちょっと疲れてきた。
水からあがり、しばらく豪快キャストのおじさんを観察。ほんと、豪快キャストだよなー。
ひとしきり投げてみて手応えなかったからか、その人も陸に上がってきた。
おはようございますと挨拶を交わし、しばし雑談。
埼玉に単身赴任しているというそのおじさんは、瑞穂ダムの情報を聞きつけやってきたのだという。
わざわざご苦労なことだ。
ロッドにつけているフライを見ると、黄色のダビングにオレンジのウィングがついただけのなかなか簡素なフライ。
見た目はウェットフライのような形をしているが、タグもスロートもテイルもついてない。
スカッドのイミテーションなんですか?とたずねると、ココの水はちょっとにごってるから目立つように黄色をダイビングし、そしてオレンジは鱒にならなんでも効くからということらしい。時間がないからシンプルなフライになったと話す。
なるほどねー。理屈のみでつくられたフライもあるわけですな。
アトラクターとして使うわけですか。
割と何かをイミテートしているフライを使うことの多い僕にはちょっと新鮮だった。
こんなんで、釣れんのー?っていうのがウェットフライには多いと思うが、おじさんのフライはまさにその凝縮版である。
時折ライズしてますけど、何くってんでしょうねー。と振ると、
いや、ただ跳ねてるだけじゃないかなとおじさん。
えー、そーなの?ライズじゃないの?あれ。
おじさんはつづける。
まだセミもないてないし、ドライには出ないんじゃないかなーだって。
はぁ、そうですか。そーいうもんですか。
どうやら僕には圧倒的に経験がたりないようである。
ともかく釣れないのはつまんないので、河岸を変えることにした。
●そして漁川
最近は漁川へ来る頻度が高いような気もするが、魚を釣りたいのでしょうがない。
水温は14度。水温高すぎないか、この時期で。
とりあえずキャスト開始。流れの脇にビーズヘッドを流すとアタリがあった。
へへん。魚がいるところは違うなーなんて、上げてみるとなんとウグイ様。がっくり。
気を取り直して、今度はウェットフライを流してみる。シルバーマーチブラウン。
今年の僕的テーマの一つがウェットで釣ることなんである。
とりあえずドロッパーなしで流してみるが、反応なし。
手前の流れの緩いプールにはヤマメらしき小魚がたくさん。体長5cmほどか。
お前ら早く大きくなって俺に釣られろなんて不埒なことを考える。
流れの右岸に立っているので、キャストは練習も兼ねてダブルスペイ。遠投目的でないならスペイはそれほどむずかしくはない。とくにダブルスペイはやりやすいとも聞く。
じっさいキャストもらくちん。後ろの植物に引っ掛けてしまう心配もないし。手返しもよい。
ただこれが左岸になるとまだまだうまくはできないのだが。
しばらくはスペイ練習モードであったが、反応もないので、二股にわかれているもう一本の流れへ移動。
マダラカゲロウのちっこいのが飛んできてロッドを持つ僕の手にとまる。
やっぱ大きいフライはまだ早いかなと、14番のオレンジ&パートリッジにフライを変更。オレンジのフロスにパートリッジをパラリとまいただけのシンプルなウェットフライである。
![]()
■オレンジ&パートリッジ。巻くのが楽チン。
フック:TMC3761#14、スレッド:ユニスレッド8/0ブラック、ボディ:オレンジフロス、ウィング:ブラウンバックパートリッジ
これをキャストしながらなにげなく目の前の流れをみていると、きらりと魚の腹が見えた。
よくみると石だと思ってた黒い点点が実は魚だった。
その数およそ50!しばし目を疑うが、たしかに魚である。
信じられない光景である。これは大変と、写真をとろうとカメラを取り出す。
と、がさごそやっているうち流しっぱなしだったフライにアタリが!
うぉー、こんな時に!いやでもうれしい。なんだかわからないけど、忙しいぞ。
と、再びロッドを持ち直しラインをたぐる。
そしてウェットフライ初の釣果となる獲物が目の前に姿をあらわした。
そいつはなんと、、ウグイ様。。
体中から力が抜けていくのを感じながら、やりきれない思いでウグイをフックからはずす。
![]()
■初ウェットの釣果はウグイ。やだねー。たしかドライで初めて釣ったのもウグイだったような。。
いやいや落ち着け。目の前の大群はまだ逃げてない。やつらを仕留めるのだ。
しばし態勢を整え、オレンジ&パートリッジを大群の鼻先へ投入。
フライは大群のなかを流れていくが、魚は一匹も反応しない。
なんと、どういうことだ。腹がへっていないのか。ならばもう一発。
と再度フライを投入。しかし、まったくなにも反応せず。
フライがマッチしてないのか。ならば、おいしそうなビーズヘッドに変更だ。と、
再びニンフを流すが完璧に無視されている。
これは困った。意味がわからん。
何ゆえこんな大量の魚が群れをなして一箇所にとどまっているのか。
で、おまえらの正体はいったいなんだ?
しばらく川を見据えていると、目が慣れて他の魚も見えてきた。
大群がとどまっている流れのすこし上流にもさらにもう一群がいるではないか。
そしてさらにその上流の落ち込みがつくった深みには30~40cmの大物まで混ざった一群が!
異常事態である。ざっとみつくろっても200匹はいる。
フライがどうのって言う話ではない。どのみちフライをながしても反応しないし。
すでに僕の興味はこの大量の魚の正体を突き止めることに向いていた。
![]()
■わかりづらいが写真中から上にかけて黒く見えるのが全部魚。しかもこの上にもさらに魚が。トータルおよそ200匹以上。目を疑う光景。
態勢を立て直すべく一旦クルマに戻り、大群のいる岸側へクルマを移動。
さて、どうやってやつらの正体を暴こうか、考えをめぐらす。
と、クルマにカミさん用に積んであったルアーを思い出す。
よし、ルアーで引っ掛け釣りだ。
これはもう釣りではない。戦いである。
むかーし、子供の頃、地元のポンペケレオタ川でニジマスを引っ掛け釣りで釣って遊んでいたいたのを思い出し、ルアーでそれを試みることにした。
なるべく大きく重そうなスプーンをセットし、大群の下流へキャスト。ルアーが底についたところで思いっきりリールを巻き上げる。
凶器のようなルアーが大群に突っ込むがなかなかひっかからない。
浅瀬であるため勢いよくルアーが動くと、スプーンが廻って、水面へ浮き上がってしまうのである。
ならば長い時間水中にルアーが走るよう深場を狙うべしと、大物も混じる一群へルアーを投入。
リールも巻かず、ロッドを勢いよく動かして魚をひっかける。
掛かった!しかもでかいやつ!
暴れまくる魚を力づくで引っこ抜く。
そしてとうとうその正体が明らかになった。
目の前に横たわるそのでかい魚は婚姻色のクロとオレンジのラインがはっきりと浮き出た
ウグイ様だった。。。
![]()
■婚姻色の出た、でかウグイ。めっちゃ気持ちワルイ。200匹全部ウグイとは。。
最悪。これ全部ウグイかよ。
今の時期はウグイの産卵期だったのね。
かくして壮絶な戦いに終止符が打たれ、僕はおもいっきり落ち込んだまま
家路へとついた。
やりきれない思いの原因をすこしでも明らかにしておきたいと、
家で「北の魚類写真館」(北海道新聞社刊)を引っ張り出し、ウグイの項を探す。
すると、あった。
【ウグイ】 コイ科ウグイ属
~中略
産卵期のウグイには3本の赤い条線と黒帯がはっきりと現れ、なまめかしい美しささえある。(キモイって!)~中略
普通ウグイは下流域のやや透明度の悪いところに多いので、赤い色はそれほど目立たず黒帯だけが際立っている。まして水面の上から眺めると、おびただしい数の魚がただ右往左往しているようにしか見えない。~中略
のだそうだ。この日ぼくが見たのはまさに産卵期のウグイの群れだったのである。
最悪だ。
しばらく漁川からは遠ざかりそうだ。
5月も半ばを過ぎて、水温が上がり始めた頃、漁川で釣りをする人はウグイに気をつけてね。
投稿者 fumiaki : 2006年06月07日 14:52
コメント
▼投稿者 masaki : 2006年06月08日 00:33
僕もこの前魚の大群からウグイ一匹を釣り上げただけで終了になりました…
なんで水温も季節も違うはずなのに、同じような行動をしているのか??
これから北海道もハイシーズンじゃない?いいなあ。
こっちはもう渇水になって魚影も減って、とっても釣りにくくなってたよ。
そろそろモンカゲの準備もはじめたら?
▼投稿者 fumiaki : 2006年06月08日 00:44
なんと、そっちもウグイの産卵期か。
落ちるよなー。
で、北海道はこれからがいい季節。
まだ、雪代がちょっと残ってるが、先週はいい釣りしてきたよ。
ドライでバシバシ行くにはあと2週間はかかるだろうけど。
ようやくって感じだね。
カゲロウパターンは秘密兵器を現在鋭意開発中なのだ。これがなかなかリアルだぜ。
完成したら公開するよ。
ああ、あと春ゼミもまかなきゃなー。
